ハレ便り2018


テレビでのサッカー観戦



 サッカーのテレビ観戦も楽しみの一つである。どんな試合を見たのか、時系列に従って記したい。サッカーに関しては熱狂的なサッカーファンのかたのほうがよく知っていると思うので、内容に関するコメントは最小限にとどめたい。
●5月19日:DFB-Pokal、午後は女子決勝、ヴォルフスブルク対バイエルン・ミュンヘン。延長戦で決着がつかず、Elfmeterschießen(ペナルティキック)でヴォルフスブルクが勝つ。夜は男子決勝、バイエルン・ミュンヘン対アイントラハト・フランクフルト。解説はトーマス・ヒッツルスペルガー。3対1でフランクフルトの勝ち。フランクフルトの長谷部はフル出場。中継では「ハーゼーベー」と発音されている。フランクフルトの監督ニコ・コバチは相手方のバイエルンに移籍することが決まっている。
●5月26日:チャンピオンズリーグ、レアル・マドリード対リバプール。解説はオリバー・カーン。リバプールの監督はかつてドルトムントを指揮したユルゲン・クロップ。3対1でレアル・マドリードの勝ち。ドイツ人のトニ・クロースがインタビューを受けていた。
●6月半ばから7月半ばはロシアでのワールドカップ。日本では夜中の中継になるが、ドイツでは16時または20時からなので、ちょうどいい時間帯である。解説はオリバー・カーンやトーマス・ヒッツルスペルガーが担当していた。ご存知のとおり、ドイツは予選敗退。直前に行われた練習試合で、ワールドカップに出られないオーストリアと対戦して負けており、すでに嫌な予感がしていた。朝の情報番組Morgenmagazinでも最初は盛り上がっていたが、スポーツ担当のPeter Großmannは意気消沈、それでも気を取り直して他のチームの情報を流し続けた。この番組でのワールドカップの解説はトーマス・ベルトルト。1990年のワールドカップの優勝メンバーだそうだが、この人のことは知らなかった。
 日本の善戦は意外だった。7月2日のベルギー戦では、オリバー・カーンが日本の守りをほめていた。別の解説者もいて、super agressivと言って日本をほめていた。翌日のMorgenmagazinのスポーツニュースでは日本の試合を先に取り上げた。そのあとの一般ニュースではワールドカップに関してこの試合のみを報道した。よほど印象的だったのであろう。聞き違いかもしれないが、何度もkurios(奇妙な)という語を発していた。
●8月5日:バイエルン・ミュンヘン対マンチェスターユナイテッド。Testspiel(テストマッチ)とあった。バイエルン・ミュンヘンが1対0で勝つ。
●8月12日:スーパーカップ、アイントラハト・フランクフルト対バイエルン・ミュンヘン。バイエルンを率いるニコ・コバチがついこの前まで所属していたチームと対戦、5対0で勝つ。ハーフタイムにオリバー・カーンが解説をした。
●8月20日:DFB-Pokal。新たなシーズンを迎えての1回戦、フュルト対ドルトムント。1対2でドルトムントが勝利。
●8月24日:ブンデスリーガの開幕戦、バイエルン対ホッフェンハイム。3対1でバイエルンが勝つ。解説はオリバー・カーン。78分にはリベリ(フランス)が倒され、レバンドウスキー(ポーランド)がペナルティーキックを外してしまうが、それをロッベン(オランダ)が拾ってゴール、何とも国際的でぜいたくな眺めであろうか。
●8月28日:バイエルン・ミュンヘン対シカゴ・ファイヤー。Servus Basti(さよならバスティ)と銘打ったバスティアン・シュバインシュタイガーの引退試合である。前半、シュバインシュタイガーは所属するシカゴのメンバーとしてゴール前の守備をしていたが、後半はバイエルンのユニフォームに着替え、バイエルンの一員として攻撃に参加し、難しいボレーシュートも決めていた。バイエルンが4対1で勝ったが、勝負に徹していない場面も多々あった。試合のあとセレモニーが行われ、シュバインシュタイガーの独り舞台であった。こんな風に引退試合、引退式をやってもらえるのはごく限られた人であろう。何年か前にはオリバー・カーンの引退セレモニーを見たが、今日以上に華やかだった気がする。
●9月1日:女子ワールドカップの出場権をかけた試合の一つ、ドイツ対アイスランド。後半から見た。2対0でドイツが勝った。
●9月6日:UEFA Nations League 、ドイツ対フランス。解説はオリバー・カーン。新しくできたリーグで、楽しみが増えたと言える。結果は0対0。試合終了の直後、ドイツの選手は喜んでいたようだが、ワールドカップの成績(予選敗退チームと優勝チーム)からすれば、負けても不思議ではないところ、互角に戦えてよかったということだろうか。
 以上、テレビで見たサッカーの試合を記してきた。ブンデスリーガではスター選手をそろえるバイエルン・ミュンヘンが強すぎて、相手チームがどのくらい食い下がれるかという楽しみしかない。それだけにDFB-Pokalでフランクフルトが勝ったときは快哉を叫んだ。