関西大学文学部英米文化専修 小林剛研究室

Department of Cross-Cultural Studies, Faculty of Letters, Kansai University

ボストンより/池上倫子

1-1.jpgみなさんこんにちは!そして明けましておめでとうございます!はじめまして、私は文学部英語英文学専修4回生で剛ゼミ所属の池上倫子と申します!私は関西大学の交換留学制度を利用して、2007年9月からアメリカのBridgewater State Collegeで勉強しています。これが私にとって最初の留学体験記となるので少々どきどきしていますが、どうぞみなさんよろしくお付き合いくださいね☆

アメリカに来て4ヶ月になりますが、今まで本当にたくさんの出来事を経験してきました。それらをすべて話すとすごい量の文章になってしまうので、今回はボストン、秋学期履修した授業、大学でのイベント、寮生活、そしてニューヨーク旅行の5点に的を絞ってお伝えしていきたいと思います。

Bridgewater State Collegeは東海岸にあるマサチューセッツ州の州都であるボストンから電車でおよそ40分のところにあります。ボストンはアメリカ発祥の地として有名で、ヨーロッパのような優雅な古い町並みが至る所に残る一方で、ハーバード大学やMITなど世界をリードする研究機関がある学術都市としても有名です。最近では、松坂大輔選手が活躍するRed Soxの本拠地ということで日本でも知名度が高くなってきていますよね☆2007年にはRed Soxが3年ぶりに見事ワールドチャンピオンとなり、そのときの学生の熱狂ぶりといったら…「さすがアメリカ人!」という感じでした。

1-2.jpg9月に初めて大学に来てから2週間ほどは、オリエンテーションや色々な手続きに戸惑うことばかりで一日一日がとても長く感じたのですが、10月から秋学期が終るまでの2ヶ月半はあっという間でした。毎日授業で出されたレポートやリーディングの課題に取り組んで、間に合わないので土日も勉強!なんていうこともよくありました。春学期はもっと効率よくこなせるように頑張りたいと思います☆

私が秋学期に受講したクラスは、Asian Societies, China and Japan・Early Modern Art and Architecture・Renaissance / Baroque Art & Architecture・Writing XL・ESLの5つです。授業の進め方は先生によって様々ですが、日本の大学との違いは、生徒が授業中に自由に教授に質問したり、どの授業でもプレゼンテーションやスピーチをする機会があったことでしょうか。以前国際交流センターに提出した「学習報告書」のレポートを下に添付しておくので、授業内容について興味がある人は是非見て下さいね☆国際交流センターでは、私の分だけでなく、世界各国で奮闘している関大生の報告書を手にとって見ることができますよ~☆

1-3.jpg大学では毎週色々なイベントが催されており、私はイベント情報を聞きつけたらすかさず参加していました。それはボランティア活動であったり、小林先生が留学しておられたブラウン大学のあるProvidenceへのショッピングバスツアーであったり、Red Soxの元選手が講演に来たりと本当に多種多様です。イベント中に無料で料理をご馳走になることもしばしば(笑)それらのほとんどがここの学生によって企画され、催されているというのだから驚きです。また、私は現在International Cultural Clubに参加しています。留学生はもちろんのこと、外国に興味があるアメリカ人も多数参加していて、定期的に多国籍レストランに出かけたり、Trick or Treat、Tea Partyなどイベント盛りだくさんのクラブです。

私は今21歳以上の学生が住めるStudent Apartmentsという寮で、3人のアメリカ人ともう一人の関大からの交換留学生と一緒に暮らしています。一戸建ての家でそれぞれが個室をもち、キッチン・トイレ・バスを共有するといった形です。留学当初はアメリカ人のルームメートがほしいとずっと思っていたのですが、今では個室を与えてもらえてラッキーだったかなと思っています。というのも、アメリカ人とルームシェアしている他の日本人の留学生から数々の生活面でのトラブルをよく耳にするからです。春学期にはもう2人アメリカ人の女の子が私たちの寮で住み始めるので、ますますにぎやかになるだろうと楽しみにしています☆

みなさんは2008年の元旦はどのように過ごされましたか?私は去年の年末から今年にかけて家族とニューヨーク旅行に行ってきました!NYCではブロードウェーでCHICAGOを見たり、ヘリコプターツアー(空からマンハッタン島や自由の女神を眺めました!)に参加したり、ミッドタウン・SOHO・チャイナタウンで町歩きやショッピングを楽しみました☆リバティー島にも船で渡りましたが、2001年の9.11以降は自由の女神の内部には入れなくなってしまったので、今回は残念ながら王冠の部分へは上れませんでした。それでも近くから見る自由の女神は迫力満点でした。タイムズスクエアといえばボールドロップのカウントダウンで有名ですね。当然私達も31日にはタイムズスクエア手前の48stに親子3人で陣取って、約7時間にも及ぶ寒さと空腹との格闘の後、晴れて家族3人でエキサイティングな新年を迎えることができました!本当に良い思い出になりましたよ☆★

以上、ボストン、秋学期履修した授業、大学でのイベント、寮生活、そしてニューヨーク旅行の順にお伝えしていきました。みなさんに楽しく読んで頂けていたら幸いです☆私は明日からいよいよ春学期が始まるので今はもう大学の寮に戻ってきましたが、NY旅行の後は友人の実家に滞在させてもらったり、バス旅行でWashington, D.C.やPhiladelphiaに行ってきました。近いうちにここでまたそのことについてもレポートしたいと思っています☆関大生のみなさんは今テスト期間真っ只中ですね!テストに最善を尽くして、その後は良い春休みを過ごして下さいね~☆

<学習報告書>
Asian Societies, China and Japanは週に3コマで、中国人の教授が教えています。前半は中国について、Confucianism、Chinese Civil、 War Great Leap、Forward Cultural Revolutionについて学習し、それに関連する映画を見ました。後半は、教育・家族の関係・離婚・犯罪などの側面から日本について学んだあと、映画を見たり日本についての特集番組を見ました。今までに2枚程度のレポートを3つと、3枚程度のレポート(Double Space)を提出し、1回のプレゼンテーションがありました。Early Modern Art and Architectureの授業は、1845~1945年までの絵画・彫刻・建築物をスライドで見ながら教授の話を聞くという形式の授業でした。ホワイトボードに何も書かないので、話を聞き取ってノートを取るのが初めは大変でした。徐々に教授の英語のスピードに慣れてきましたが、アートの専門用語の知識が不足している私にとっては今だに聞き取りにくいです。この授業では、Museum of Fine Arts, Boston・The Metropolitan Museum of Art・The Museum of Modern Artへのショートトリップがあり、実際に有名な美術品を間近に見れてとても良かったです。MidtermとFinal試験ではそれぞれ7~8枚程度のレポートを提出し、グループプレゼンテーションをしました。Renaissance/Baroque Art & Archの授業はEvening Classなので15人弱の少人数のクラスです。これも同じくルネッサンス・バロック時代の絵画をスライドで見ながら教授の説明を聞くといった形式の授業です。やはり教授の述べる内容を理解するのに毎回必死です。Multiple choice形式の小テストが3回とプレゼンテーションとレポート提出がありました。

Writing XLとESLのクラスはInternationalsの為の授業なので、生徒はほとんど日本人です。Writing XLのクラスは週に2コマあり、毎回宿題が出されます。教授の授業計画が大変すばらしいので、以前より速く的確な英語の文章が書けるようになりました。更にこのクラスでは、Speaking partner・Book Club・Writing fellowとのミーティング(週に一回30~60分ほど)の内容をレポートに書いて毎週提出します。非常に留学生にとって良い授業であり、一年を通して履修しなければ単位がもらえませんが、春学期は受けたいHistoryの授業と重なっているので履修しないつもりです。 ESLのクラスでは英語で話す能力の向上を目的としているので、5分程度のスピーチをほぼ毎週求められます。人前で英語でスピーチするのが平気になったことは利点だと思いますが、クラスに日本人が多いせいか雰囲気がややだらけているように感じます。

アメリカに着いた当初はリスニングが非常に弱かったのですが、アメリカ人の友人と話したり、部屋でCaption付のテレビ番組を見たりして、今では日常会話にはなんら問題はありません。International Cultural Clubに参加したり、学内のイベントに参加したりして、専門的な勉強以外にも様々な経験をし、充実した毎日を過ごしています。

2008-01-25 (Fri) | Comments (0)

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