関西大学文学部英米文化専修 小林剛研究室

Department of Cross-Cultural Studies, Faculty of Letters, Kansai University

バングラデシュ・ワークキャンプ/油谷琴美

1-1.jpgこんにちは。文学部心理学専修4回生の油谷琴美と言います。テーマプロジェクトで小林先生のゼミに入ってます。今回は今年の夏に行ったバングラデシュへのワークキャンプのレポートをしたいと思います(写真はこちら。国際エンゼル協会のワークキャンプ・レポートはこちら)。

みなさんバングラデシュという国を知っていますか??インドの横にある国で日本の5分の2の面積に日本と同じ位の人口が住んでいるという人口密度の高い国です。私も“バングラデシュ”という国がある事を知った時は何も知らず、貧しくてなんだかこわいなというイメージを持っていました。けれど、小林先生が去年ワークキャンプへ参加した時の話を聞いて(そのときの写真はこちら)、いい経験になるだろうと思い参加する事にしました。

このワークキャンプのメインはトイレ作りでした。なぜバングラデシュにトイレが必要かというと、下水道が整備されておらず、生活用水は井戸水の為、決して衛生的とは言えないからです。今回、私たちが作ったトイレはまず小屋を作り、便器からつながれたパイプを通って別の場所に掘った穴を通り、自然分解するシステムです。私がしていた作業はトイレ小屋作りでした。さぁ、作業開始!!渡された道具は軍手・スコップ・バケツのみ!最初はホントにトイレなんて作れるのかなぁ、っと心配でした。しかし、やるしかない!まずは土台となる部分を正方形型に穴を掘り、その上にレンガを敷き詰め、セメントを塗りながら積み上げていきます。その高さ約2メートル!!そして、外側と内側もセメントを塗り、ペンキを塗って完成です!文字にするとこれだけの作業かと思ってしまいますが、土やセメント、レンガを運んでは積み上げていく作業の連続だったので、少しずつ少しずつ作業を行い、5日間かけて作りました。出来上がったトイレを見た時は、嬉しくて、出来るもんだなぁと思いました。現地の人達や子供達も作業を手伝ってくれて、言葉は通じないけれど、一緒に作業する事で日に日に仲良くなれるのがとても楽しかったです。現地の人たちはみんな優しく、そして純粋でした。人に癒される国だなと感じました。

このワークキャンプでは、トイレ作りだけではなく、マザーテレサの施設を訪問したり、少し離れた村へ行き、学校や奨学生の家を訪問したり、学校で折り紙を教えたり、首都へ買い物に出かけたりと盛りだくさんでした。

このワークキャンプで感じた事は、何をするにも意識を持つ事が大切なように感じました。行く前はトイレを作るって考えていたので、誰かの為になるのかな、と少しは考えていましたが、自分のためのワークキャンプでした。プログラムを通して、出来る範囲でとにかくやってみる事、そしてそこから感じた事を次へつなげる事が大切だなと感じました。また、現地へ行き、日本人が作業をする事で現地人が自分たちの衛生について考えるきっかけになったり、何かをする力になるのかなとも思いました。

このワークキャンプでは、多くの人と出会い、多くの事を感じ、考えさせられました。とてもイイ経験になるし、大学生の間に行けた事はよかったです。興味のある人はぜひ行ってみて下さい☆

2006-10-02 (Mon)