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主な研究分野
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旅行とツーリズム
ヨーロッパ紀行文学
異文化理解と植民地主義
ヨーロッパ風景論および庭園論
コレクションと博物学
ファルス崇拝と樹木信仰
日本とヨーロッパのサブカルチャー論
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新入生へのひとこと
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「文化を研究する」ということは、じつはその文化をつくりだしている背景や歴史を知ることが必要です。たとえば、ヨーロッパの文化をとりあげるとして、ある〈文化〉問題の側面だけを切り取って考察するにしても、この〈文化〉をめぐる最低限の知識がなければ、獲得されるものはきわめて少ないのです。
それゆえ、高校時代の世界史の教科書に載っているヨーロッパ史の部分だけでも、しっかり読んでおくことをおすすめします。さまざまな歴史の積み重ねのうえに、わたしたちがいまを生きていることを自覚することから、文化研究は始まるといってもよいかもしれません。
現在のヨーロッパで起こっていることについても、やはり毎日、新聞だけでも読む癖をつけておくと、問題意識をもつことができるようになって、さまざまなテーマを考えられるようになります。
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2年生以上の授業展開
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・ 衣食住における道具の比較文化
洋の東西を問わず、われわれのごく身近に存在してきたのではないでしょうか。ヨーロッパと日本を中心としたさまざまな文化の身近な道具、設備などを比較して、その多様なちがいを発見し、なぜそのようなちがいが生じるのかを考えます。
・ シンボルや記号の意義
世界中のいろいろな文化がそれぞれ独特の記号やシンボルをもっています。こうした記号やシンボルの意味、不思議さやおもしろさを論じます。
・ 庭園と愛の神話
古代のメソポタミア、エジプト、ギリシア、ローマの神話と庭園や植物との関連を考察します。人類の歴史が、植物や庭園といかに密接な関係にあり、それぞれの庭園文化を生み出してきたかを探ります。
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おすすめ文献
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阿岸祐幸:『温泉と健康』、岩波新書、2009年
ヴァールブルク(三島憲一訳):『蛇儀礼』、岩波文庫、2008年
岡田斗司夫:『オタク学入門』、新潮文庫、2008年
オギュスタン・ベルク:(篠田勝英訳):『日本の風景・西欧の景観−そして造景の時代』、講談社現代新書、1990年
柴 宜弘:『バルカンの民族主義』(世界史ブックレット45)、山川出版社、1996年
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