(2024年度)

 
  



   
   
    
    
   
    


 









 



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Cultural Symbiotic 2011
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(あおき・けい)

[専門分野] 文化人類学、ポルトガル語圏地域研究


主な研究分野


・文化人類学

・ポルトガル語圏地域研究

・カーボヴェルデの音楽研究

・クレオールのアイデンティティ研究

・異文化交流、異文化接触論

新入生へのひとこと


 大学では専門性を一生懸命磨き、卒業時には自信をもってその専門性をいかしましょう。そのためには多くのことに関心をもつことが大事です。まずは本を手にとって読みましょう。それを人に話してみたり、文章でまとめたり、さまざまな形でアウトプットする訓練をすれば、きっと将来につながります。

 また、現代の国際化社会において、言語と文化について理解することは極めて重要な課題です。今後は今よりもずっと多言語や多文化をもつひとたちとの交流が増えると思います。大学生のうちにこれらのことを意識しながら多くの人と交流しましょう。最後になりますが、大学は研究する場所でもあります。ですから、関心のある学問領域についてはもちろん、研究の手法や歴史についての知識を身につけ、それを応用することが大事です。

2年生以上の授業展開


 2年次以降では、さまざまなテーマを扱います。「異文化接触論」の講義では、できるだけ多くの地域における異文化について紹介し、どのように異文化をもったひとたちが衝突したり、融合したりしてきたかについて論じます。たとえば黒人奴隷貿易が活発だった時代における白人と黒人の言語文化の混ざり合いについて、その文脈のなかで生まれてきた混血の人たちの文化についてです。また、日本における混血(たとえばハーフ/ダブルや日系ブラジル人)のアイデンティティ問題についても取り上げます。このように多くの異文化接触の事例をみていくことで、現代社会で生きていくうえで重要な手がかりについて学んでいきます。

 ゼミや演習などでは、学生が関心のあるテーマに沿って資料収集、読解、そして発表をしてもらいます。いずれも大事な作業ですが、とりわけ議論の仕方を重視します。議論をしていくことで、よい内容のものができあがると考えています。

おすすめ文献


今福龍太(2017)『クレオール主義』水声社。

市之瀬敦(2004)『海の見える言葉ポルトガル語の世界』現代書館。

市之瀬敦(2010)『出会いが生む言葉クレオール語に恋して』現代書館。

中村和恵編(2009)『世界中のアフリカへ行こう』岩波書店。

リュシアン・フェーヴルほか(小倉孝誠ほか訳)(1997)『感性の歴史』藤原書店。