OG・OB紹介

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原点は3つのスタンス。マネジメントの世界で仕事をするために vol.6 山本 幸平さん 関西大学商学部商学科データマイニング・ラボラトリ2006年卒

営業マンにとって最も大切なこと、それは「事前準備」です。例えば、商談ではクライアントに様々な質問・要求をされます。仮に5つの提案を用意しても、全く役に立たないこともあります。しかし、それを理由に準備を怠ってはいけません。「準備してもどうせ無駄」と言い訳していると、営業マンのスキルは磨かれません。徹底した事前準備は、必ず役に立つ時が来ます。
私の就職活動を振り返っても、こうした準備は必須でした。OB/OG訪問を始め、徹底的に業界のことを調べる必要があります。私が学生にアドバイスできることは、志望する企業のHPは必ずチェックすること。営業では一日、40~50社を廻ることがあります。多忙ですが、すべてのHPをチェックします。相手先への、最低限の礼儀だからです。

こうした「事前準備」も、原点は3つのスタンス(考え方)にあります。
1つ目は、「すべてはゴール設定から」。戦略が決まらないと、戦術は決まりません。実現するために経る時間が短期でも、長期でも構いません。人生のゴールを決めることが大切です。
2つ目は、「できない理由を考える時間があったら、どうしたら実現できるかを考える」。この言葉は部下に対し、一日に何度も口にします。とても体力がいるスタンスですが、これができないと仕事は成功しません。
3つ目は、「謙虚である」ということ。私の失敗談ですが、仕事で成功したことを理由に、先輩に強く出たことがあります。すると数ヶ月後、結果が全くでない時期が訪れました。これは自分の力を過信してしまったことが原因です。
このように、私は自分のスタンスに基づいて仕事をしています。マネジメントの世界では、やれと言われてやるような軍隊制度ではなく、「自ら考え行動する必要性」があります。スタンスは自ら行動するための重要な役割なのです。
2011年、私はGM(編集長)に任用されました。これから仕事をする上で重要なのは、感覚・感情ではなく、具体的な数字と論理的根拠に基づき、事実ベースで考えること。さらには、相対的に物事を捉えます。比較対象がないと話をする際、説得力に欠けるからです。
また、対お客様に関しては、パソコンの手を止めてお話を聞くことが大切です。きちんと向き合ってこそ、お互いの思いが伝わると考えています。
仕事は大変忙しいものです。会社に20連勤なんて日もあります。しかし、矢田ゼミより忙しい日々は未だに経験したことがありません。矢田ゼミで活動している自分を誇りに思い、大学生活を充実させてください。

山本 幸平 Kohei Yamamoto

2006年4月株式会社リクルート入社。2009年度全国1500人の営業マンの中から、20人選出される通期MVPを受賞。2010年4月から新宿チームリーダーに任命、同チームは社内トップの営業業績を達成。現在は、「ホットペッパー」「ホットペッパーグルメ(NET)」「ポンパレ」の飲食領域を担当。2011年より渋谷・品川 エリアのGM(編集長)に就任。

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