OG・OB紹介

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データマイニングで得た知識と経験で革新を創り出す。 vol.3 濱田 紗織さん 関西大学商学部商学科データマイニング・ラボラトリ2004年卒

学生時代からモノ作りに興味がありましたので、メーカーを中心に就職活動を行いました。今、本当に厳しい時代で、学生の方も就職活動で大変な思いをされていると思います。私たちの時も、今ほどではないにしても、50社受けて1社、100社受けて2社という非常に厳しい就職難の時代でした。現在は、シャープ株式会社 移動体事業推進部 事業戦略推進室に所属し、海外向けスマートフォンを中心とした事業戦略に携わってます。入社4年目までは、国内向けの携帯電話の商品企画として、市場調査を実施したり、商品コンセプト、デザイン案、ソフト仕様の立案、販促に至るまで、モノ作り全行程に関わる企画業務を担当し、BtoB向け商品の海外営業を経て、現在は海外向けスマートフォンの事業戦略に携わっています。未知の可能性を秘めた市場ですので、勉強勉強の毎日です。メーカーの面白さは、自分ひとりではできないものづくりができること。ひとつの目標に向かって社内外のさまざまな分野の方々と協力し、色々なことを積み重ねていくことで、商品が少しずつ完成していく喜びを感じることができることですね。開発段階では、担当している商品が愛おしくて、この子が市場に出たときにイジメられることがないように、といった気分になるんですよ。

ワンセグ携帯SH704iの新製品発表会では、350名の報道陣の前、NTTドコモさま、三菱電機さま、LG電子ジャパンさまとのトークセッションを行い、とても貴重な体験ができました。野球中継で見かけるような大きな望遠レンズに囲まれての会見で、すごく緊張もしましたが、矢田ゼミで叩き込まれた気合いと根性、また、これまで苦労をともにした開発メンバーの顔を思い出し、なんとか乗り切ることができました。社会に出てからも、学生時代に得た経験や知識がいろいろな場面で役に立ちます。たとえば、開発における"言語"が多少でも理解できれば、開発ミーティングの際にもより具体的な話ができますし、そのコミュニケーションの中で信頼関係を築いていくことができます。新しい知識の習得と自己啓発は、学生であっても社会人であっても、とても大切な要素になってきます。もちろん仕事は、責任もありプレッシャーもあり大変な部分もありますが、それ以外の面でいえば、ゼミ生の時とそれほど大きく変わるわけではないと思います。
なにかと厳しい時代を迎えておりますが、矢田ゼミで得たことを信じて、いま吸収できること、自分ができることにしっかり向き合って、未来の自分が歩む道を切り開いていってください。応援しています!

濱田 紗織 Saori Hamada

在学中は大学の留学プログラムでイギリスに短期留学。南カリフォルニア大学や人工知能学会での研究発表の経験と英語力を持つ。2004年4月シャープ株式会社入社。現在、同社 移動体事業推進部 事業戦略推進室在籍。これまで国内向け携帯電話の商品企画、BtoB向け商品の海外営業に携わる。勇気・気合い・根性を信条とするデータマイニング・ラボラトリ(矢田研究室)3期生の才女。

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