産学連携ワークショップ

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産学連携での顧客管理戦略の開発について可能性を探る

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開催目的

「産学連携での顧客管理戦略の開発について可能性を探る」
実務における膨大なデータと多様な顧客への対応は、現代の流通業において深刻な問題となっている。一方、大学では先端的な技術や手法を開発してはいるものの、それが適切に応用されないことが珍しくない。関西大学商学部はDSIプログラム統括責任者の矢田を中心に、データマイニングのビジネス、マーケティング応用で実績を持ち、それらを基礎にした教育プログラムは将来、大きな価値を生み出す源泉となりうる。本ワークショップでは、顧客データの戦略的活用に焦点を当てた産学連携について、多様な観点から検討を加え、今後の産学連携の基礎を構築することを目的とする。

<後援> IEEE SMC, Technical Committee on Information Systems for Design and Marketing, IEEE SMCS: Japan Council Chapter.

内容

産学連携ワークショップ内容
オープニング -流通業における産学連携の取り組み-
文部科学省 産学連携による実践型人材育成事業「DSIプログラム」の開発
招待講演1 株式会社シー・エム・シー 代表取締役社長 穐吉貴則様
"ライフスタイル・マーケティングの狙い"
招待講演2 ブランデンブルク工科大学 Daniel Baier教授
"Data Mining in Marketing: Overview and Recent Developments."
基調講演 関西大学商学部 教授 (DSIプログラム統括責任者) 矢田勝俊
"顧客・商品DNA分析プロジェクト"
研究発表 関西大学商学部 矢田研究室
「ヨーグルト市場での顧客クラスタ発見とクラスタを利用した販促分析」高橋龍太
「DNAからの顧客クラスタ発見 -ウインナーというカテゴリを通じて-」東明花
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ライフスタイル・マーケティングの狙い 
株式会社シー・エム・シー 代表取締役社長 穐吉貴則様

あらゆる商品やサービスの消費低迷の背景には世界経済の低迷があることは確かだが、一連の現象の一般の受け止め方は非常に「情緒的」であり、”売れない” ”買わない”要因が他にもあるという考えからスタート。「ライフスタイル・マーケティング」とは、消費者行動を生活者の視点で冷静かつ統計的に分析することによりマーケティングの活路を見出そうとする取り組み。
穐吉社長の講演は、ライフスタイル・マーケティングを具体的に小売店で展開し、収益性を高める自社の取り組み、産学連携による分析結果を流通現場に応用し成功した事例の紹介が織り込まれ、今後もメーカー・流通・大学をはじめとする研究者の共同研究を着実に進めていくことへの意欲が伝わってくる内容であった。

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文部科学省 産学連携による実践型人材育成事業「DSIプログラム」
関西大学 商学部教授 矢田勝俊

参加いただいた11社のマーケティング担当者に向けて、「DSIプログラム」について説明した。産業界が蓄積するデータをいかにして研究に結びつけ、再びビジネス界の現場に活かすのか。またその効果について参加企業の理解を促すと同時に、今後の研究をさらに発展させるため研究への協力を仰いだ。
DSIプログラム概要

矢田勝俊
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招待講演 “Data Mining in Marketing: Overview and Recent Developments.”
ブランデンブルク工科大学 Daniel Baier教授

顧客に関する分析を確実に行うことにより、産業界への研究応用は着実に進む。この分析手法としてのデータマイニングの第一人者であるBaier教授による、経験に基づく分析ノウハウに関する講演をしていただいた。複雑な分析工程を具体的な数値やイラストを使いながら説明し、データ分析の信頼性を参加企業様にご理解いただけるよう配慮。ビジネス界への応用可能性に説得性をもたせ、企業様が納得して研究への参加を検討できる基礎知識を提供する内容であった。

Daniel Baier教授
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