担当クラス｜大学院｜亀井克之

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リスクマネジメント特論

[　講義概要　]
近年、リスクマネジメントに対する社会的な要請が高まり、さまざまな専門分野からリスクマネジメントにアプローチされるようになった。本講義では、本研究科で展開されている防災・減災・安全に関わるさまざまな分野の研究や修士論文作成にあてはめることが可能な「リスクマネジメント・システムの基本的なフレームワーク」について、さらに専門的な学習をする。前半は担当者が講義を行い、後半は参加者によるプレゼンテーションとする。枠組みを提供する。本講義では、保険学や経営学の観点からの伝統的なリスクマネジメントの理論をベースにしている。

[　講義計画　]
第1回「リスク」と「マネジメント」の結合モデル
第2回リスクマネジメント・システム
第3回リスクの調査・確認、評価・分析
第4回リスク・トリートメント①（リスク・コントロール）
第5回リスク・トリートメント②（リスク・ファイナンス）
第6回リスクマネジメントの形態と展開
第7回リスクマネジメントの組織
第8回リスク情報の開示
第9回ヒューマン・ファクターとリスクマネジメント
第10回プレゼンテーションの準備
第11回プレゼンテーション①
第12回プレゼンテーション②
第13回プレゼンテーション③
第14回プレゼンテーション④ 第15回まとめ：ソーシャル・リスクマネジメントの展開

専攻演習

[　講義概要　]
本専攻演習では、経営学の視点からリスクマネジメントについて専門的に学習し、研究テーマを設定して、ソーシャル・リスクマネジメント（社会化したリスクへの個人と組織による対応）についての提言を修士論文へとまとめ上げる第一段階の作業を行う。テーマに関する資料やデータを収集・加工して、PowerPointのスライドを作成して、随時、プレゼンテーションを行う。映像作品による研究や、インタビューや現地調査を伴う研究を奨励する。学会での報告や学会誌への投稿に積極的に挑戦する。

[　講義計画　]
第1回オリエンテーション：専攻演習の進め方、年間計画
第2回研究テーマと研究方法の例示（1）
第3回研究テーマと研究方法の例示（2）
第4回研究テーマと研究方法の例示 (3)
第5回修士論文テーマに関する研究発表と討論（1）
第6回修士論文テーマに関する研究発表と討論（2）
第7回修士論文テーマに関する研究発表と討論（3）
第8回修士論文テーマに関する研究発表と討論（4）
第9回修士論文テーマに関する研究発表と討論（5）
第10回修士論文テーマに関する研究発表と討論（6）
第11回修士論文テーマに関する研究発表と討論（7）
第12回修士論文テーマに関する研究発表と討論（8）
第13回修士論文テーマに関する研究発表と討論（9）
第14回修士論文テーマに関する研究発表と討論（10）
第15回修士論文テーマに関する研究発表と討論（11）

専門フランス語

[　講義概要　]
本講義では、リスクマネジメントに関するフランス語の文献を講読する。企業経営におけるリスクマネジメントの重要性を世界で最初に理論的に説いたのがアンリ・ファヨールの「産業ならびに一般の管理」（1916年）における「保全的職能」論であった。ファヨールを理論的始祖として持つフランスでは、最初のリスクマネジメントの専門的文献として、シャルボニエが「企業保全管理論」（1976年）を発表して以来、リスクマネジメント研究において独自性を発揮してきた。2007年にシャルボニエは、これまで発表してきた数多くのリスクマネジメントの著作の集大成として「リスクマネジメント論」を発表した。本講義では、これらの文献の主要な一節を抜粋して講読する。その他、随時、リスクマネジメントや安全に関わるフランスの事情について、ニュースの映像などを用いて学習する。フランス語の読解能力は必要ないが、
①フランスの独自性に関心があるか、または
②第二外国語としてフランス語を一年間は最低履修していることが望ましい。

[　講義計画　]
第1回フランスにおけるリスクマネジメント概観①
第2回フランスにおけるリスクマネジメント概観②
第3回ファヨールの「保全的職能論」①
第4回ファヨールの「保全的職能論」②
第5回シャルボニエの「企業保全管理論」①
第6回シャルボニエの「企業保全管理論」②
第7回シャルボニエの「リスクマネジメント論」①
第8回シャルボニエの「リスクマネジメント論」②
第9回シャルボニエの「リスクマネジメント論」③
第10回シャルボニエの「リスクマネジメント論」④
第11回シャルボニエの「リスクマネジメント論」⑤
第12回シャルボニエの「リスクマネジメント論」⑥
第13回シャルボニエの「リスクマネジメント論」⑦
第14回シャルボニエの「リスクマネジメント論」⑧
第15回まとめ