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学内教育活動

主な授業紹介(学部)

科目名 講義概要
国際開発
システム論
 グローバル経済の進展により、先進国が発展途上国の社会経済発展を支援する国際協力のあり方が大きく変貌してきています。政策の策定理由や政策実施の影響を理解するためには、その歴史的変遷を十分に理解することが必要不可欠です。そこで、本講義では、途上国開発のあり方に焦点をあて、第二次世界大戦後の政府主導の支援活動の時期から現在の政府・NGO両者の協力を担う時期にいたるまでの70年にわたる国際開発の理念・開発理論・開発支援政策の実際に焦点をあてて講義を行います。歴史的な視座を重視し、とくに、国際開発学の基礎といえる経済開発アプローチについて、理論と実践の両面から学びます。また、経済開発アプローチから社会開発アプローチへの展開や開発指標などにも着目していきます。
人間開発論  2015年9月、国連は「持続的開発のための2030年アジェンダ」(2030アジェンダ)を策定、国連加盟国は、誰一人取り残さない社会への変革(SDGs)に合意しました。2030アジェンダでは、持続的な開発社会への変革が強く求められ、善き生活(ウェルビーイング)の向上が喫緊の課題となっています。ウェルビーイング重視の考え方に大きな影響を与えたのは、1990年に刊行されたUNDPの人間開発報告書です。すでに、ヒューマン・ディベロップメント(人間開発)は、経済学、社会学などの分野では広く認知されています。しかし、ヒューマン・ディベロップメントの概念は、日本語訳で「人間開発」を用いるのか、「人間発展」を用いるのかの議論に見られるように、決して一様なものではありません。そこで、本講義では、ヒューマン・ディベロップメントの思想と実践に焦点をあてます。講義の後半では、いくつかの国内外の実践事例を紹介しながら、ウェルビーイングを重視する持続的な社会づくりについて、多面的に学びます。
基礎演習  3年専門演習や卒業研究で必要となる基礎力を十分に蓄えることを目的とします。現代社会の貧困、多文化共生、環境、幸福などに関する文献・資料(書籍・論文・記事・ビデオ)を活用し、文献・資料の内容把握と論点整理の力、プレゼンテーションやディスカッションする力を培います。
専門演習  2015年9月、国連は「持続的開発のための2030年アジェンダ」を策定、国連加盟国は、誰一人取り残さない社会への変革(SDGs)に合意しました。各国は、循環型経済や共生社会重視を打ち出し、そのような社会を未来世代に引き継いでいくための取組を模索しています。この過程では、貧困、格差、不公正、暴力といった現代社会の抱える課題に向き合う必要があります。難題ばかりですが、政府や専門家に任せきりにしてよいものではありません。とくに、生活の場である地域においては、住民自身がさまざまな地域の問題に関心を持ち、その解決に向けて、市民目線のアイデアを出し合ったり、具体的な行動に移していく必要があります。そこで、2030年アジェンダ(SDGs)と乗り越えるべき社会課題について学び、それらを変えていく可能性のある市民目線の斬新な実践を探っていきます。 
卒業研究  3年生の専門演習の内容をふまえ、各自で研究テーマを選択し、文献調査、分析を行い、卒業論文に取り組みます。ゼミでは、各自の進捗状況についての報告を課し、ゼミメンバーと教員からのアドバイス、改善案の検討を行う場とします。

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主な授業紹介(大学院)

科目名 講義概要
人間開発論
研究
 人間開発は、現代社会の諸問題を「国家の枠組みを越えて形成された関係事象」と捉え、潜在能力アプローチ、社会的共通資本、内発的発展論などの概念のもとに研究していく学際的学問です。具体的には民族問題、開発問題、環境問題、地域問題、ジェンダー問題などを取り扱い、同時にそれらの諸問題の相関を視野に入れ、問題の構造的な理解と実践への応用を検討します。本講義では、人間開発論に関する理論を踏まえ、国内外で築き上げられてきた社会的共通資本、内発的発展論や民際学、住民主体を重視する開発学のフレームワークを学び、事例を通じて、地域社会の開発における市民主導の持続的社会づくりの可能性と課題を検討します。

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