GNH(国民総幸福)

海象社より刊行!!
『GNH(国民総幸福)』 -みんなでつくる幸せ社会へ-

著者:枝廣淳子 草郷孝好 平山修一
定価:本体1380円(税別)
発売日:2011年12月
ISBN:978-4-907717-09-4
ページ数:200ページ
出版社: 海象社(海象社のHP
並製
A5判

ブータン国王夫妻が来日し、爽やかな笑顔とともに、ある清々しさを残して帰国されました。本書は、マスコミ報道が起こしてくれた波に乗って、注目を集めつつあります。

本書の内容を示すにたる「あとがき」から、一部抜粋してご紹介しておきます。

「著者三人が揃って顔を合わせたのは、タイのスワンナプーム国際空港にあるDruk Air(ブータン の航空会社)のカウンター前でした。第4回GNH国際会議に参加するため、日本からブータンの首都ティンプーに向かう途中、乗り合わせた飛行機が同じだったのです。
不思議なものですが、この出会いが、この本の始まりでした。

なぜ、ブータンに向かったのでしょうか。日本では、経済的に豊かになり、溢れんばかりのモノに 囲まれ、生活は便利になった。けれども、あまり幸福感を感じていない、という人が確実に増えている。このままでよいのだろうか。みなそう感じていたからだと思います。昔遊んだ海や川は汚れ、山の緑は 少なくなってしまったのはなぜだろう。楽しく働けないのはなぜだろう。お金が手に入れば、ホントに幸せになれるのだろうか。三人して、ヒマラヤの小国ブータンで語り合う内に、『環境も人も大切にするGNH 社会づくり』を目指していこうという気持ちにつながっていったのだと思います。こうして、自然と、本づくりの構想が固まっていきました。

この本をつくっていく中で心がけたことがあります。一人でも多くの方に、GNHというのは何かを知ってもらうこと、GNHはブータンでのみ 通用する考え方なのでは決してないということ、そして、GNH社会を目指す動きはすでに世界中で始まっていて、日本にもいくつかの芽が出始めていることを わかりやすく伝えたいということです。

GNH社会づくりへのヒントとして取り上げた四つの事例は、地域も、分野も違いますが、共通点もあります。それは、人と人が緩やかにつなが りながら、協働していくことの大切さとそれによってつくり出される社会のすばらしさです。GNH社会を実現するためには、政治家、役人、経営者の努力だけでは難しく、私たち一人ひとりがGNH社会を構想し、自分にできることを見つけて実行に移していくことが不可欠であることを示しているのです。 今後、読者のみなさんとともに、GNHにこだわる地域、GNHを高める企業、GNH家族を増やしていけたら、素敵だなあと思っています。(草郷孝好)」

いかがでしょうか。GNH(国民総幸福)のような哲学は、日本ではまだまだ少数派に属する考え方だと思います。 しかし、グローバル化のあとからやってきた貧困化の嵐は、世界中で人々を不幸のどん底へつき落とそうとしています。経済効率一辺倒が世界標準となった結果として、つけを払わされているのです。

さあ、まずは年間自殺者数3万人を数える社会にさようならを、そして環境も人も大切にするGNH 社会づくりにこんにちはを――。

ちなみに、本書の帯コピーは「経済成長一辺倒で、みんなが幸せになれるのか? 無限に経済成長を求める社会に警鐘を鳴らし、幸せな未来へ導いていく価値観の基礎を探る」です。

本書を読んで、ブータンから始まったGNH(国民総幸福)の哲学を学び、3.11 以後の国づくり、社会づくりに生かすヒントにしていただければ幸いです。

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