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専門演習(2014年度)

1)概要

 流通システムやマーケティング現象、企業のマーケティング戦略や経営戦略などを対象として、その経済分析(経済学理論やマーケティング理論に立脚した分析)を行います

@ 問題や疑問を発見し、
A なぜそうした問題や現象が生じるのかのメカニズムを分析し、
B その具体的な問題点や改善案はどのようなものかを理論的に考える。

というステップでマーケティング・流通問題にアプローチします。
 グループ研究および卒業論文のテーマについては、「流通・マーケティングに関係している」ということ以外に制約は(したがって強制も)ありません。 


2)目的

 何より、皆さんが自由に動き回れるような、そして「知的足腰」を育むような「知的遊び場」を提供したいと考えています。とりわけ、

● 流通・マーケティングの基礎知識:基本テキストの輪読・ケーススタディを通じて
● 論理的な思考能力:ディベートや経済学的思考の学習を通じて
● より良いアウトプットの作成能力: パソコンの基礎技能習得のための課題やグループワークによる研究活動を通じて
● 研究成果を他者に報告・アピールするためのパフォーマンス力:プレゼンやインゼミ活動を通じて
● プロジェクトの企画力・提案力・実行力:合宿やゼミ運営活動を通じて

を身につけることを目指します。
 
 誤解を恐れずに言えば、流通やマーケティングの専門家(スペシャリスト)の養成が一義的な目的ではなく、むしろ経済やビジネスの万能家(ジェネラリスト)になるために必要な基礎的スキルと応用力を養成し、実際にそれらを試行してもらう場を提供することを主要な目的としています。


3)学外での活動

 メンバー間の交流を深めるため、そして1年間のゼミの活動方針や組織の運営方法などを合議・決定するためにGW前に2泊3日の合宿を行います。また、秋には、今世界で最もホットな都市である上海にて海外合宿(参加は強制ではなく任意)を予定しています。
 
 学内外の他の研究会とのディベートや研究報告会なども企画・調整しています。2010年度のインゼミ活動は以下の通りです(括弧内は主要な活動時期)。

● 東京遠征:慶應義塾大学商学部の小野晃典ゼミおよび中央大学商学部久保知一ゼミとのディベート大会@慶應義塾大学(4月〜6月前半)
● 関西ブロック大会:マーケティング部門@近畿大学(6月後半〜11月)
● 経商合同ゼミナール大会:プレゼン部門@関西大学(6月後半〜12月)
● AMM:関西大学商学部会計専修の木村ゼミおよびマネジメント専修の西村ゼミとの共通の研究対象についての合同研究発表会(6月後半〜12月)。
  +
● KBCC(関西ビジネスケースコンペティション)への参加:京大・阪大・神戸大などの学生との共同チームによるビジネスケース分析(7月〜11月)

 また、いわゆる飲み会は、公式のものとして、新歓(4月)、前期納会(7月)、AMMゼミ合同飲み会(12月)、忘年会または新年会(12月または1月)を予定しています。


4)主な教材:

● ジョゼフ G・ネリス&D・パーカー著:岩本明憲・小野晃典監訳 (2009)、『ビジネス・エコノミクス原理』、ピアソンエドュケーション。

● 小川孔輔 (2009)、『マネジメント・テキスト マーケティング入門』、日本経済新聞出版社。
● 井原久光 (2001)、『ケースで学ぶマーケティング』、ミネルヴァ書房。
● 淺羽 茂 (2004)、『経営戦略の経済学』、日本評論社。
● 石原武政・石井淳蔵編集代表 (2009)、『シリーズ流通体系1-3』、中央経済社。
● 沼上 幹 (2011,2012,2013)、『戦略分析ケースブック vol.1-3』、東洋経済新報社。

5)履修希望者への要望:

 残りの学生生活の多くを研究活動、そして研究仲間との議論や交流に充て、そうした活動を通じて自分を大きく成長させたいと強く希望する学生さんを歓迎します。したがって、(バイトやサークルを行いながらでも)専門演習での活動を最優先してほしいと思います。

 また、岩本が決めた最低限のルールは守ってもらわなければなりませんが、それ以上に、(自分自身や仲間にとって)より実り多い学習・研究環境を作るために、新たなルールや仕組みや企画を案出し、議論し、率先して実行していく意欲のある学生さんを歓迎します。実際に、水曜1,2限のサブゼミでは、「30分プロジェクト」という名で、ゼミ生が自分たちにとって有意義と考える授業内容や学習方法を自ら企画し、毎回30分間試行・実施しています。


6)時間割(重要!):

 本来、大学のカリキュラムでは、専門演習は3年次に通年1コマ、4年次に通年1コマで、2年間で合計2コマになっていると思います。しかし、本研究会は、3年次に、週2回、計3コマ行います(4-12月)。ただし、2013年度は、岩本が秋学期から在外研究で1年間海外にでるので変更がありますが、基本的には、通年で研究活動を行ってもらいます。

 3年次には、水曜日の1、2限をサブゼミとして、ビジネスエコノミクス、経営戦略論など基本的分析ツールの学習に充て、木曜3限(予定)を本ゼミとして、マーケティングや流通に関連するケース・スタディやゼミ内ディベート、研究の中間報告などを行います。
 
 1年間の詳しいスケジュールについては、岩本ゼミHPの「スケジュール」と「活動報告」を参照してください。


7)履修を希望する科目:

 マーケティング論を2年次に履修していることが望ましいですが、もし履修していないとしても3年次に履修すれば問題ありません。


8)入ゼミの選考方法:

 例年12月に行われる選考に関する方法や基準、面接内容についての詳細はHP上で随時お知らせします。