研究室紹介

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 近年,科学の世界では,基礎から応用へ,応用から基礎への循環サイクルが非常に早くなっています.今後はその区別すらつかなくなるかも知れません.現在では,ScienceとEngineeringを結び付けて,Sci-engineeringという言葉すら生まれています.これからは,基礎でも応用でも新しい「物」を創り,それを生かした社会に貢献できる素晴らしい今までにない自己判断・認識できるシステム(Smart system)を作ることが一番重要に思います.本研究室の提案は 「創成物性工学 Creative Materials Technology (Engineering)」 です.今後の物性工学の研究は,金属,半導体,結晶,セラミック,高分子,液晶,生体分子,複合体などの境界が次第に薄れて,複合化総合化が進むことは必至です.本研究室では,物質の性質をそれを構成するミクロな粒子から解き明かす物性物理学に基礎を置きながらも,物理的手法に留まらず化学的な手法までを駆使し,新しい機能を生む材料の創生に挑戦しています.

1)産学連携・共同研究の推進
 一部上場企業の副社長さんから,夢を追うベンチャー企業のエンジニアまで,多数の方がに研究室に出入りします.今までに聞けなかった先端技術の話,社会の話が研究室で飛び交っています!

H25年実績: 研究契約締結企業 11社(社会人Dr派遣含む),共同研究ベンチャ企業 2社
          大学(医学,理学) 国内 3件,海外 2件,研究所 国内 2件

2)基礎科学における競争的外部資金の活用
 大学は基礎科学に貢献する責務がありますが,H25年度とも,審査の厳しい文部科学省の科学研究費や科学技術振興機構の研究費を収得し,研究室の皆で,世界に誇る成果を挙げるべく努力しています.