ゼミの紹介
演習では「福祉国家と社会保障・社会福祉システム」をテーマに議論を進めていく。1980年代以降、福祉国家は転換期を迎え、先進諸国では様々な社会保障改革が実施されている。この背景には、世界的な経済不況、政治システムの行き詰まり、社会保障システムにおける制度とニードのミスマッチがあるとされている。演習では、わが国の動向だけでなく、国際的な潮流の中で社会保障システムを考えていく視点を養いながら、議論していく事を予定している。
また、私たちの身近な生活環境に視点を置き、現在求められている社会福祉サービスについても考えていく。介護問題や子育て・児童虐待の問題は、高齢者やその家族、子育てをしている母親だけで解決できるものでなく、社会的な取り組み、関わり、専門的なサービスによって対処が可能となる。ゼミでは諸問題の実態と基本的なサービスについて学習する。
専門演習の前期は、テキストや資料等を通して、社会保障・社会福祉の基本的な学習を計画している。後期は、それぞれテーマを設定してもらい、レジュメ等を作成して発表してもらうことを予定している。
卒業演習では専門演習をふまえ、卒業論文の作成に向けてさらに研究を深める。前期では、研究論文に向けての文章の書き方・体裁・校正等基本的な事項を学習する。また卒業論文のテーマについて発表してもらい、グループ討論を行う。後期は、卒業論文の執筆指導と提出論文に関する報告を行ってもらう。
学生のみなさんには積極的な参加を希望している。ゼミは、教員との、また学生同士の双方向のコミュニケーションができる、もっとも大学らしい授業といえる。勉学・研究だけでなく、いろいろな経験や発見、出会いができるようみんなで作り上げていきましょう。
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