〜ジャガイモ事件〜

 ロスでのある日の夕食に事件は起こった。その日も女性陣が一生懸命に夕食を作ってくれ、食卓には美味しそうに湯気を上げるミートグラタンが用意されていた。俺たちは「いやっほーう!」と席に座り「いただきまーす!」と勢いよくグラタンを貪り食った。ミートソースとチーズが口の中で究極のハーモニーをかもし出していた。ピンクも「おお!美味いな!」と猛烈な勢いでグラタンを食していた・・・・が!しかーし!グラタンの中にあるジャガイモを食べようとした時彼の表情は一変した。フォークがジャガイモにささらなーい!ピンクは一瞬戸惑ったが周りを見渡してもみんな黙々と食べていて戸惑っているやつはいない。「おかしいな・・、俺のジャガイモだけなのかな?」と無理やりジャガイモにフォークを突き刺しおもいっきってかじってみた。と次の瞬間、「シャリッ!」まるで採れたての青森のりんごをまるかじりするかのような快音が口の中にこだまし、ピンクは心の中で「これって生じゃん・・・。」なんとか生ジャガイモを飲み込み、もう一度みんなの状況を見渡してみると、となりで何かを訴えるキラリと光るメガネが目に入った。見るとカツがフォークをジャガイモに突き刺し、これを見よと言わんばかりに高々と突き上げながらニヤリ。それを見たピンクも続けてニヤリ。どうにかこの生ジャガイモの存在をみんなに知らせようと激しくジャガイモをかじり快音を響かせてみるが誰も反応せず、となりでカツが必死に笑いをこらえているだけだった・・・。
翌日、ピンクはお腹をこわして、ついでにトイレもこわした。以上。





9/7   ロス出発。ロサンゼルスレンタカーに一台車を返しに行く。レディースはそのままLAXから飛行機でラスベガスに向かう。メンズは車でラスベガスに向かう。
〜ラスベガスに向けて〜

 女性陣とのLAを終えラスベガスに向かった。運転手は引き続きタカヤとイッセイで男共の命はこの2人に預けられた。経験のあるカツに道を教わりながらハイウェイを走ると、これぞアメリカというような自然に皆が驚いた。広大な大地の中につづく一本の道。すぐ目の前にあるはずの山も、周りに何も無いばかりに、そこに到達するには予想以上に時間を要した。途中でフーバーダムに寄ったり、何度か休憩を取ったり。7時間かけてやっと着いたラスベガスに騒然!街全体がテーマパークのようで、そこにはニューヨーク、パリ、ピラミッド、ヴェニスなど、
世界の名所を思わせるホテルが立ち並び、何人かの連中は血を騒がせていた。というのも、アメリカではカジノができるのは21歳以上。つまり、レオ、タカヤ、イッセイ、ピンクそしてカツの5人だけなのである。残された3人はこれからの4日間をどう過ごそうか、なにも決まってなかったのだ。。。

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第4巻(9/8以降)に続く