高野一彦の授業風景  研究会や学会などの「学外」での研究活動

 
     このページは、情報法研究を行っている「堀部政男情報法研究会」、コンプライアンス研究を行っている経営倫理実践研究センターの「コンプライアンス担当者の為の法令研究会」及び「関西部会」、並びに日本経営倫理学会、及び情報ネットワーク法学会について紹介します。

    【 堀部政男情報法研究会 第2期 】

     2018(平成30)年12月31日をもって、堀部政男先生が個人情報保護委員会委員長を任期満了で無事退任されたことから、2019(平成31)年1月1日から第2期 堀部政男情報法研究会を発足することとなりました。

    研究会メンバー:
      会長:     堀部 政男 先生 (一橋大学名誉教授・初代個人情報保護委員会委員長)
      理事・事務局長:石井 夏生利 先生(中央大学 教授)
      理事:     小向 太郎 先生 (中央大学 教授)
              宍戸 常寿 先生 (東京大学 教授)
              新保 史生 先生 (慶應義塾大学 教授)
              鈴木 正朝 先生 (新潟大学 教授・理化学研究所PI)
              曽我部 真裕 先生(京都大学 教授)
      監事:     高野 一彦    (関西大学 教授)

    【 堀部政男情報法研究会 第1期 】

     恩師である堀部政男先生と、中央大学大学院法学研究科の堀部ゼミのゼミ生であった研究者、そして情報法研究の研究仲間を中心に立ち上げた研究会「堀部政男情報法研究会」で、わが国の情報法制の高度化のための研究を行ってきました。2010年から2013年の4年間で、合計9回の公開シンポジウムを開催し、新たな個人情報保護法、行政手続き番号法(マイナンバー法)、及びこれらの「第三者機関」に関する提言を行ってきました。
    2014年1月、堀部政男先生の特定個人情報保護委員会 委員長のご就任に伴い、研究会としての活動を一旦休止しました。

    研究会メンバー:
  • 堀部政男先生(会長・特定個人情報保護委員会委員長・一橋大名誉教授)、鈴木正朝先生(新潟大)、新保史生先生(慶応大)、石井夏生利先生(筑波大)、小向太郎先生(情総研)、松前恵環先生(駒沢大)、佐藤久美様・木浪久美子様(ベネッセ)、高野一彦(関西大)

    研究目的と内容:
  • 欧米諸国との比較法研究、およびEU・OECD等の国際機関の動向の研究から、わが国のプライバシー・個人情報保護法制やプライバシーマーク制度を検証し、新たな法制度や企業のコンプライアンス体制の提言を行う。具体的には、以下のテーマを対象として研究を行う。
    (1)行政手続き番号法(マイナンバー法)
    (2)改正個人情報保護法と個人情報保護委員会
    (3)改正不正競争防止法における営業秘密の保護
    (4)上記に加え、改正会社法・ガバナンスコードなどを加味し、企業における情報管理のあるべき姿の探究、など

    ※2010年4月、堀部政男編著・研究会メンバー共著で『プライバシー・個人情報保護の新課題』(商事法務)を出版しました。2017年はじめを目処に、新たな情報法制に関する学術書を出版予定です。

    ※2010~2013年度の4年間で、月1回程度の研究会の開催、合計9回の公開シンポジウムの開催、及び堀部政男先生編著・共著の著書の出版を行いました。詳細は、堀部政男情報法研究会HPをご覧下さい。

    ※2010年8月21日、東京大学福武ホールで開催した第1回公開シンポジウム

    第1回公開シンポジウムの様子




    【 経営倫理実践研究センター(BERC)「コンプライアンス担当者の為の法令研究会」 】

    1.研究会メンバー:
  • 経営倫理実践研究センター(BERC)は、わが国を代表する大企業167社の会員企業が参加して運営されています。私が主査を務める「コンプライアンス担当者の為の法令研究会」は、今年で13年目になります。
    2022年度は、会員企業のスタッフ部門(コンプライアンス部・CSR部・リスク管理部・法務部など)の方、58社・87名の参加者を迎え、5月27日に第1回研究会を開催しました。BERCには20の研究会がありますが、最も参加者が多い研究会です。昨年の参加者は89名でしたが、昨年に続き今年もまた、最も人気のある研究会として開講できたことを誇りに思います。多くの方に参加申込を頂き心から感謝申し上げます!
    ✓ 2022年度 法令研究会のカリキュラムは こちら をご覧ください。

    2.研究目的と内容:
  • 企業のコンプライアンス部門は、従前は「コストセンター」などと称されていた時代がありましたが、現在は、企業価値を創造する部門としての社内プレゼンスを確立しつつあるように思います。
    本研究会は、「企業価値を創造するコンプライアンス経営の探求」をテーマとして掲げ、事業活動にかかわる国内外の法令の研究から、コンプライアンス部門のみなさまの実務への具体的な「解」を探究致します。
  • 2022年度にとり上げるテーマは、企業価値を創造するコンプライアンス・リスクマネジメントの総論(5月)、リスクマネジメントと危機対応(6月)、「ビジネスと人権に関する指導原則」と企業の人権への取組(7月)、改正個人情報保護法と情報法コンプライアンス(9月)、公益通報者保護法とあるべき内部通報制度(10月)、改訂コーポレートガバナンスコードの対応とESG課題(11月)、近時の重要な企業事件・判例の分析(12月)を予定しています。
  • そして2023年1月は、クライシス・シミュレーション・トレーニングを実施します。


    【 経営倫理実践研究センター(BERC)「関西研究会」(大阪開催) 】

    1.2022年度の関西研究会メンバー:
  • BERC会員企業の中で、関西を基盤としている大企業のスタッフ部門(コンプライアンス部・CSR部・リスク管理部など)の26名の方。

    2.研究内容:
  • 企業不祥事・訴訟をテーマとしたケースメソッドによるコンプライアンス研究、そして近時の法学・企業倫理学・CSR・サステナビリティ分野における課題に関する講義で構成し、ディスカッションを通して具体的な解決策を探究します。
  • 関西部会は剣持先生が主宰し、私はご招聘を頂き講義を行っています。

    ↑ 経営倫理実践研究センター(BERC)の東京での「コンプライアンス担当者の為の法令研究会」、および「関西研究会」にご参加をご希望の企業の方は、「経営倫理実践研究センター(BERC)」にお問い合わせください。なお、BERCは日本経営倫理学会の姉妹団体として、167社の会員企業で成り立っています。会員企業一覧は、こちらをご参照ください。


    【 学会活動 】

    1.日本経営倫理学会
  • 常任理事を務めている同学会では、九州大学大学院 平野琢先生が主査を務める「CSR研究部会」で研究活動を行っています。
  • 2019年に青山学院大学の浜辺陽一郎先生を主査として発足した「法務コンプライアンス研究部会」に参加して研究活動を行っています。

    2.情報ネットワーク法学会
  • 同学会では監事を務めるとともに、2019年3月~2021年3月に初代主査を務めた「ネット社会法務研究会」を中心に情報法研究を行っています。

    3.社会安全政策研究会
  • 本研究会は、企業コンプライアンスの視点からの法人罰(ペナルティー)のあり方に関する研究を行っています。メンバーは、堤 和通 先生(中央大学総合政策学部・教授)、四方 光 先生(中央大学法学部・教授)、山田 雅穂 先生(中央大学総合政策学部・講師)、中村 芳生 先生(弁護士・前法務省 法務総合研究所 研究部長)、及び 髙野 一彦(関西大学社会安全学部・教授)です。