文学部は、大正13年に専門部文学科として誕生したのじゃ。
うむ。西暦でいうと1924年じゃの。
当時、新任教員として赴任したわしはまだ20代じゃった。
開講式が4月の26日にあっての。今でも覚えておるわ。
知事や市長、海外からも祝辞が来ておったな。

 

 

 

 
   
 

 

当時の文学科の学生定員は、420名、3学期制で3年制じゃったのじゃ。
授業料は年80円くらいじゃったかのぉ。

 
     
   
 

 

大正という時代は、第一次世界大戦があった時代じゃ。
自由という言葉が市民権を得てきた大正デモクラシーの時代じゃの。
そうそう、関大が男女共学になったのも文学部の誕生と同じころじゃ。
当時、日本で共学の大学はまだ少なかったの。
おお、そういえば天六から千里山まで新京阪電車が直通で開通したのがこの翌年じゃ。
定期の値段が高くなったといって学生たちが大騒ぎしておったのぉ。
今では懐かしい思い出じゃて。