研究への取り組み



ナレッジディスカバリ−


English

 ナレッジディスカバリ−プロセスとは、知識発見におけるプロセス全体をさしており、ナレッジディスカバリやデータマイニング、ナレッジクリエーションなど企業全体の情報活動を含むものとして考えられる。

KDD(知識発見)プロセス



応用領域


1.生産管理・・・・生産過程において、多くのデータが蓄積されている。それらの中から品質向上や合理化のためのルール発見などが考えられる。

2.業務管理・・・・受発注業務など、日々のオペレーションは多くのデータを生み出している。それらのデータの中から、重要なデータを抽出し、業務改善を促す。

3.顧客管理・・・・苦情処理センターや顧客の購買データなど、顧客に関するさまざまなデータ蓄積が社内に蓄積されつつある。それらから、将来の有望な知識を発見する。

これらは、応用領域の一例であり、さまざまな領域への応用が可能である。しかし、実際への応用はまだ発展途上であり、実装技術の開発など、課題は多い。現状としては、これらの多額の投資をするリスクはかなり高い。将来への投資という名目の元に、盲目的な情報戦略は企業の将来に重要な危機をもたらしかねないことに、注意を要する。しかし、この中でも顧客の購買データなど、顧客知識の発見は、将来性が非常に高く、多くの研究者がその重要性を認めるところである。特に、インターネットビジネスの中で、これらの重要性は大きな高まりを見せると考えられる。 →カスタマー・プロファイリング!!

カスタマー・プロファイリング

カスタマー・プロファイリングとは・・・・カスタマープロファイリングとは、FBIが使う捜査技法の1つであるプロファイリング(Ressler and Shachtman,1992)から造った造語である。プロファイリングは、犯罪者の心理的側面から動機や行動パターンを評価することによって、犯罪者を認識する方法である。捜査官は事件についての情報をできるかぎり集め、過去の犯罪記録に事件のデータを照合することによって、犯罪の動機や犯罪者の人物像(プロフィール)を作り上げるのである。

 カスタマープロファイリングは、個々の顧客の購買データの詳細な分析に基づく、有益な知識の集合と、競争優位を達成するためのそれら知識の戦略的利用法として定義することができる。この概念の基本的な考え方は、顧客それぞれの購買行動により注目し、将来の詳細な分析のために、集約すること無しに顧客の購買履歴をすべて蓄積することにある。個々の顧客の詳細なデータによって、メーカーや小売店は顧客の購買行動や選好を理解することができ、したがってそれぞれの顧客に対して満足のいく製品やサービスを提供することができる。我々は競争優位を獲得するために、情報技術に基づいた、顧客知識の利用法としてカスタマープロファイリングを提示している。