経営情報論
情報技術は、現代のビジネスにおいて必要不可欠なツールになりつつある。経営情報論は、ビジネスにおける情報システムの利用に焦点を当て、技術的な側面から、経営戦略に与える影響まで、総合的に経営の情報化を捉えようとするものである。企業内のノウハウや知識を統合し、効率化をもたらすナレッジマネジメントや、膨大なデータの中から、有用な規則性やルールを発見するデータマイニングなどのテーマがある。
<前期>
- オリエンテーション
- 経営って何?マネジメントって?
- 経営戦略と情報・知識
- 意思決定論と組織
- 情報システムの基礎としての経営管理論、経営戦略論
<後期>
- 経営情報論の基礎理論
- MIS,SIS,BPRなど
- 情報技術の現状
- ナレッジマネジメント
- SCM、ECR
- データマイニング
- 真の情報化とは?
<注意>
- 成績の評価は、出席点とテストの点数を総合して、算出します。欠席 の多い方は、事実上、採点をしません。欠席にはくれぐれもご注意ください。
- 他学部の学生が多いことから、経営学の基本的な理論の解説も行っています。ただし、経営情報論に関連するものに限定されているので、包括的ではありません。古典的なものを中心に解説しています。最新の戦略論、その他は該当の授業を受けてください。
演習T
演習U
演習の内容について
このゼミでは、実際の企業との共同、もしくは実データの利用を通して、ビジネスの最前線を経験し、同時に情報技術利用のスキルを習得することを中心の課題とします。
なお、具体的に獲得するスキルの内容は以下のとおりです。
1)ビジネスデータ利用における基礎知識の習得
ビジネスデータを利用する際、その企業の戦略を理解するための戦略理論の習得や、統計手法などの基礎知識の習得します。
2)最先端のデータマイニング技術理論の習得と実践
データマイニングとは大量データから有効なルールを発見するためのツールやプロセスのことを指しますが、世界で最先端のデータマイニング技術を開発し、実践していきます。
3)マーケティング、商品開発、企画開発のためのスキル習得
データマイニング技術の適用分野として、このゼミでは、販売データの有効利用を通したマーケティング支援を実際の企業との共同研究で進めています。売れる仕組み作りなどをその中で体感し、将来のキャリアアップを真剣に考える機会を得られます。
4)エンターテイメント
研究以外の活動も、随時、行っています。ロス、べガス、サンフランシスコ、シカゴ
もっと詳しく知りたい人はこちら⇒<2000-2002年矢田ゼミの活動成果、研究業績一覧>
1. 南カリフォルニア大学マーシャルビジネススクールでの研究発表会にて, 2000/8/23.
2. 第3回「ビジネス応用におけるデータマイニングと知識発見:データマイニングオリンピック」ワークショップ, 京大会館, 2000/12/7.
- Hisae Kamigochi, Shinichi Ino, “Understanding of Consumer Behavior from the Viewpoint of Combination Purchasing.”
- Hiroshi Iida, “The Discovery of the Sequential Patterns in Combination Purchasing”
- Kaoru Yuasa, Ken Iida, “The Quantitative measurement of Loyalty to the Specific Shop.”
- 稲生真一(関西大学)「個人別購買シェアを用いた新商品・ライナーの分析」pp.46-55.
- 飯田憲(関西大学) 「紙おむつのサイズ間スイッチに関するルールの発見」pp.39-45.
- 飯田洋(関西大学)「時系列パターン分析及びストアロイヤリティ分析」pp.65-74.
- 上河内久恵(関西大学)「ライナー市場拡大のための一考察」pp.56-64.
- 湯浅薫(関西大学)「ストアロイヤリティの定量的測定法」pp.83-89.
3. 第15回2001年度人工知能学会全国大会にて研究発表, 鳥取県民会館, 2001/5/25.
4. 第2回「データマイニングワークショップ」日本ソフトウェア科学会にて研究発表, 東京大学, 2001/3/27.
- 川田英貴・羽室行信・加藤直樹・矢田勝俊「遺伝子解析技術を用いた購買履歴からのビジネスチャンスの発見」
5. INFORMS (Institute for Operations Research and the Management Sciences) 2001国際会議にて研究発表, USA, 2001/6/19.
- 上河内久恵・矢田勝俊(関西大学)「イベントに注目した潜在顧客に対するアプローチ」研究会資料シリーズ No.16 ISSN 1341-870X, pp.33-37.
- Kaoru Yuasa, Hiroshi Iida, Katsutoshi Yada, “Customer Knowledge in the Adult Incontinence Market.”
6. SPSS Open House 研究奨励賞ポスターセッションでの研究発表, 2001/11/6
- 上河内久恵「イベントに注目した潜在顧客に対するアプローチ」
- 飯田洋「AIマーケットにおける消費者行動分析」
なお、上記の飯田洋の研究が「SPSS Open House 研究奨励賞優秀賞」を受賞しました。
7. 人工知能学会第46回基礎論研究会(SIGFAI) 第54回知識ベースシステム研究会(SIG-KBS)合同研究会プログラム, テーマ:「アクティブマイニング」および 一般, 2001/11/14
- 矢田勝俊,・飯田洋「ビジネス知識発見の研究展望とアクティブマイニング」
8. ビジネスマイニングワークショップ(BMW)にて発表,関西大学,2001/12/6
- 森本譲二「カップラーメンにおける新商品の販売動向予測」
- 宮田紘一良「販売履歴を用いた顧客管理の基本手法」
9. 南カリフォルニア大学(USC)マーシャルビジネススクールでの研究発表,2002/9/4
- Saori Hamada, Seiko Niwase and Katsutoshi Yada, "The study of method to measure invisible and tacit information to discover useful knowledge."
- Naoko Tatsumi, "Discovering purchase association among brand loyalties from purchase history."
10. SPSS Open House 研究奨励賞SPSS賞,東京ドームホテル,2002/10/3
- 森本譲二・矢田勝俊「需要予測モデル構築からの販促アイデアの発見 -カップ麺の新商品の事例を通して-」
<2000年度ゼミのスケジュール例>
8月 マーシャルビジネススクールでの研究発表 11月 共同研究先企業での成果発表 12月 データマイニングオリンピック発表 3月 学生の日本ソフトウェア学会発表 5月 学生の人工知能学会全国大会発表 6月
学生のINFORMS国際会議発表
7月
企業へのコンサルティング実習開始
11月
学会での研究発表
これらは、すべて学部学生の研究成果発表内容であり、教員のものではありません。