HIPについて
HIPとは"Hybrid Incubator Project"の略称で,関西大学の商学部および経済学部が,教員と学生の共同研究のために2005年度から開始したプロジェクトです。その目的は以下の通りです。
「従来行われてきた基本的な情報リテラシ―教育によって一定の能力を備えた学生が,更に実践的な情報処理スキルを修得し,即戦力を備えた専門家として企業に入ったり,新しいビジネスを立ち上げたりするなどのインキュベーション機能を持たせることにあります。これまでの時間割に組み込まれた講義の枠を超え,公募により選考されたプロジェクトを教員が指導し,チームが解決すべき課題のために情報技術を適用することにより一定の成果を求めるという試みです」
本年度,私達のゼミはプロジェクト名「GDSP(Global Data Survey Project)」のもと「企業・消費者の国際比較と国際調査方法論」というテーマで次のようなプロジェクトを申請し,採択されました。
国境を越えた企業および消費者行動を実証的に検証することが本プロジェクトの目的である。具体的には,経営・マーケティング諸理論の交差文化的な一般性の検証,国内調査とは異質な問題を有する国際調査の方法論的考察,インターネット・ベースド・リサーチ(以下,IBR)の実施,そして,データ・バンクの構築を行う。ここで,IBRによってデータ収集を補完することで,しばしば禁止的に高くなりがちな国際調査のコスト低減を図り,データ収集の深耕を試みる。また,サーバーを利用して,CGIによるデータ収集・管理の自動化およびデータ・バンクの構築を行う。そして,得られた知見から論文を執筆して雑誌投稿を行うと共に,学会および研究会で積極的に報告する。
HIPでは優先的にパソコンやサーバーを完備したプロジェクト・ルームやコラボ・ルームの利用が許されている一方で,毎年,成果の評価が行われ,不十分な成果のプロジェクトは期間内に打ち切られます。現在のところ予定している論文執筆および活動は以下の通りです。
2005.11 口頭発表「第2回国際マーケティング・シンポジウム」
2005.11 口頭発表「第52回日本学生経済ゼミナール大会」
2005.12 電通学生懸賞論文への投稿
2006.3 論文「第52回日本学生経済ゼミナール大会報告書」
2006.3 論文「第2回国際マーケティング・シンポジウム成果報告集」
HIPはゼミ生だけに限られたものではありません。ゼミ生以外でもやる気とスキルをもつ学生は参加できますし,大学院生や学外の方々と共にプロジェクトを遂行することも可能です。もし,興味のある方は馬場宛にメールをください。