ゼミガイダンス講評(20022007

片桐ゼミ応募を考える2回生(14年度入学生)向け掲示板

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(2002.10.20)

 遅ればせながら、片桐ゼミ応募を考える01生向け掲示板を作ることにしました。今まで作らなかったのは、ゼミの「募集要項」と通常のHPの内容を見てもらえば、片桐ゼミの内容は十分伝わるだろうと思っていたからです。でも、昨日(1019日)のゼミガイダンスを終えて、やっぱり作った方がいいかなと思い直しました。要は、昨日のゼミガイダンスについて、コメントが書きたいだけなのですが……。

 で、昨日のガイダンスですが、おもしろくなかったですね。昨年、一昨年とたいへんおもしろいゼミガイダンスが続き、学生さんたちも「ガイダンスがすごくおもしろかった!」と言ってくれていたので、今年もそうなることを期待していたのですが、なんか真面目すぎて、今年のガイダンスはおもしろくなかったです。まあ、真剣に選ぶゼミのガイダンスなのだから、おもしろい必要なんかないという意見もあるでしょうが、せっかく1時間半近く話を聞くのですから、聞き甲斐のあるパフォーマンスであるべきだと私は思うのですが……。なんとか場の空気を変えようとしたのですが、だめでした。残念です。

 盛り上がらなかった原因はどこにあるのか、あの後、永井先生、古川先生と一杯やりながら話し合ったのですが、ひとつの要因としてはあの立派すぎる部屋(ソシオAVホール)がいけなかったのではないかという意見が出ました。私もそうでしたが他の先生方もその多くが、あのホールに初めて入り、妙な緊張感を持ってしまったような気がします。聞く側の座席の配置も日頃慣れ親しんだ景色ではなく、なんとなくしゃべりにくかったです。あそこのホール、一見立派ですが、椅子は小さいし、ノートは取りにくいし、教室としてはあまりいいところではないですね。301教室の方が使いやすいと思いました。

 まあ、そんな状況の中でも、多少はおもしろい話もありましたね。一番風をつかんでいたのは、山本先生だったというのが、教員間での一致した評価でした。今回のベストパフォーマンス賞は山本先生でしょう。来年から、あのパターンが増えるかも……。大和先生の「私は犬や猫ではない!」もよかったですね。「ご主人」という杉野先生発言にはチェックが入るだろうなと密かに思って(期待して?)いました。ついでに、岡田先生の「男は進化する。女は脱皮する」にもイエローカードが出るかなと思いましたが、これはなぜかセーフでしたね。でも、男と女とどう違うんでしょうね?今度、岡田先生に会ったら、聞いてみたいと思います。石元先生はいつもトップでかわいそうです。最初からテンションを上げるのはなかなか難しいですからね。まあ、石元先生の場合、パフォーマンスはくすぐり芸でテンションは高い方ではないですが、くすぐり芸にしてもトップではやりにくいでしょう。来年から、その場でくじを引いて、しゃべる順番を決めたら、もっと盛り上がるのではなんて話も、飲み屋ではしていました。まじめな学生さんには「遊びすぎ」と怒られそうですが、われわれ大学教員は一応しゃべりのプロなのですから、なんとか工夫して、聴衆に満足感を与える責務があると、私は考えています。(永井先生には、「片桐さん、責任を感じすぎですよ」と冷やかされましたが……。)


(2003.10.19)

今年も「ゼミガイダンス」が終了し、2回生諸君は、ゼミ選びの最終決断を迫られる時期がやってきましたね。この時期から、しばらくの間、2回生向け掲示板をHPに掲載します。

 さて、まずは恒例となりつつある「ゼミガイダンス講評」を書きたいと思います。今年の社会学専攻のガイダンスは、ソシオAVホールではなく、4302教室で行われました。AVホールよりはましでしたが、どうも新学舎の教室は使いにくいですね。スクリーンに映し出す方式は、電気をいちいち消したりしなければならないので、しゃべる側にとっても聞く側にとってもあまり便利ではありません。やはり、関大社会学部の大きな教室で一番使いやすいのは301教室だなと思いました。まあ、それでも昨年のような居心地の悪さはなかったので、ましでしたが。

 今年は、ガイダンスのイベント性を高めるために、先生方がその場でくじを引き、しゃべる順番を決めるというやり方が採用されました。これは私が昨年から提案していた案が採用されたので、とても喜んでいたのですが、まさか自分が1番札を引くとは……。ということで、いろいろ考えていた話もすべて忘れて、受けもせず、すごすご引っ込んでしまうことになりました。後で、ああ、あれも言い忘れた、これも言い忘れたと思いましたが、後の祭り。一番上にあったくじをそのまま一番最初に引いたら、1番札だったんですよ。うーん、永井先生にはめられたかも。まあでも、誰かは1番最初に話さなければいけないのですから、仕方がありませんが。(でも、いつもアイウエオ順で1番なので最初にしゃべらされて、テンションが上がらないのだと思っていた石元先生は、8番目くらいのおいしいポジションでしたが、例年と全然変わりませんでした。それなら、アイウエオ順でもよかったかも、とちょっと思いました。)

 今年は、あまり大受けした先生がいなかったように思います。一番受けたのは、在外研究で不在のため、顔写真だけが大きくスクリーンに映し出された熊野先生でした。確かに、あれはかなり怪しい写真でしたね。あと、間淵先生という新しい先生が入りましたので、この時はみんなかなり興味深そうに聞いていましたね。誠実なお人柄の表れている説明でした。私も、12年前に今年の間淵先生と同様に、他大学の教師でありながら、4月からのこちらへの着任が決まっていたので、ゼミガイダンスに来たときのことを思い出しました。初めて見る教師のゼミに応募してくる学生なんているのかなと不安に思っていましたが、結構たくさん応募してくれて嬉しく思ったことを思い出します。そうそう、あの頃、岩見先生は「本名はイヤミ、あだ名は岩見です」って言ってたんですよ。当時も受けてませんでしたが。その後「アンパンマン」を経て、今年は「只野教授」でした。ほとんど誰もわかりませんよね。でも、最近教員の間では、岩見先生が今年は何を言ってすべるんだろうって、密かに楽しみにしてたりします。

 架場先生は長かったですね。みんなで「まき」を入れてしまいましたね。途中から、ほとんど「文化社会学」の講義でした。でも、みんな聞いていなかったですね。古川先生は「ウミガメの産卵」で一瞬風をつかみかけましたが、すぐに離してしまいましたね。あと、山本先生のまじめな話の後での「〜なんて言ってみたりして」は、かなり受けました。後でのご本人の説明によると、なんか偉そうなことを話しているようで、途中で恥ずかしくなってきたんだそうです。いい人です。そうそう、杉野先生の「来年のゼミは今年のゼミとまったく違うので、ゼミ見学に来てもらってもいいですが、参考になりませんよ」って言うのも、学生としては戸惑うでしょうね。本来、社会学専攻に2人しかいない福祉の先生ですからようやく本道に戻っただけのことなのですが。(戻ったと言っても、実は初めてだったりするのですが。)まあでも、「ストラックアウト」の木枠までわざわざ作った杉野先生ですから、やっぱり「杉野ゼミ運動会」なんかは、やってたりするのではないかと私は密かに思っています。

 各先生の説明が終わった後、今年はたくさんの学生たちが個別に先生に質問に来ていたのが印象的でした。6時半から間淵先生の歓迎会が用意されていたのですが、少し遅刻してしまうぐらいでした。積極的に話を聞きに行くのはとてもいいことだと思います。まだ聞きたいことのある人は、メールで、あるいは熊野先生と間淵先生以外の先生なら、講義の終了後にでも、いろいろ聞いてみたらいいと思いますよ。応募書類の提出は来週の火曜日の午後4時までですが、あまりぎりぎりになりすぎるとよい書類が書けなくなりますので、ぜひ今週1週間で結論を出し、週末を使ってしっかりした応募書類を書いてください。どの先生も応募書類をもっとも重視していますから、これがしっかり書けていないとだめですよ。ゼミは大学生活にとって本当に大きな意味を持ちますので、よく考え、情熱を持って書類を作って下さい。頑張って下さい。


(2004.10.17)ゼミガイダンス講評

 今や年中行事となり、私の毒舌を読むのを密かに楽しみにしているファンもいると噂される「ゼミガイダンス講評」から、今年も期間限定の2回生向け掲示板を立ち上げたいと思います。初めて読むであろう多くの方々のために、なんで私が毎年こんなものを書いているかを説明しておきます。私は基本的に労力をかけて行うイベントはどんなものでも魅力的なものになっていなければならないという考え方を持っています。土曜日にわざわざ社会学専攻の全教員と2回生全員が集まるわけですから、聞き甲斐のあるガイダンスになっているべきだし、終わった後も、こうした講評が公開されることで、改めて味わいなおせたらよいのではないか、また上位学年の学生たちも、自分の時と比べて楽しめるのではないかという考え方から始めました。なんて、偉そうなことを言いましたが、要は、私自身が楽しみたいだけなのですが……。

 さて前置きはこのぐらいにして、いよいよ昨日のガイダンスについての感想を書きましょう。まず大きな風をつかんだのは、熊野先生でしたね。ゼミ生がちっとも勉強してくれないと愚痴っていたはずなのに、何がおかしいのか途中でご本人が大笑いを始めてしまい、みんなつられて笑ってしまいました。中身はよくわからなかったのですが、熊野先生のキャラのよさは実によく現れていました。まあゼミなんて、教員との相性みたいなものですから(古川先生によれば5分声を聞いただけでも決められるそうです)、その点では熊野先生は百万言費やすより、見事に熊野ゼミの本質を伝えることに成功したと言えるのではないでしょうか。昨年は、在外研究に出ておられ、「フィリピン・マフィア」みたいに見える顔写真1枚での登場でしたので、キャラが見えず、損をしましたが、今年はばっちりでした。

 昨年の熊野さんの二の舞いになることを怖れたのか、出席できなかった山本先生はビデオでの登場となりました。(確かに、山本先生も顔写真だけなら、「フィリピン・マフィア」までは行かなくても、「香港マフィア」程度には見えるかも?)くすぐりの多いビデオで私は結構はまったのですが、笑いのセンスに厳しい永井先生によれば、「短い上映時間なのにネタを仕込みすぎです」という評価になるようです。まあでもキャラはそれなりに見えていたので、昨年の熊野先生の二の舞にはならないと思います。

 寂しかったのは、岩見先生お得意の「滑る自己紹介」がなかったことです。「イヤミ」から「アンパンマン」へ、そして昨年は学生がほとんど誰も知らない「只野教授」まで行っていたのに……。あの「滑る自己紹介」で、学生が思いきり引くのを見るのが、私の密かな楽しみだったのですが、今年は何もやってくれず、かなりまともなゼミ紹介でした。まあ前副学長ですから、いつまでもそんなことやっている立場じゃないと言えばそうなのですが……。でも、気持ちの若い岩見先生のことです。きっとまたいつか復活させてくれるでしょう。

 松原先生は自分のゼミの内容紹介が全然ありませんでした。思わず心配になって「松原さん、ゼミの内容紹介は?」と一声かけたのですが、「ああ、それは冊子読んでおいて」で終わりでした。うーん、新学部長はすごい。でも、「5分声を聞いただけですべてわかる」という「古川理論」で言えば、十分伝わったことでしょう。

 昨日の最大のハプニングは、間淵先生がゼミ紹介をしている最中に席を立った架場先生を、壇上から注意したことでした。でも、注意された架場先生より注意した間淵先生の方がパニックに陥ってしまって、その後ちょっと話が混乱してしまったようでした。あと、少し長かったですね。昨年は架場先生に「巻き」を入れましたが、今年は間淵先生に入れてしまいました。HPへのたどり着き方はあんなに丁寧に説明してもらわなくても、学生もわかるのではと思ったのは私だけではなかったのではないでしょうか。

 大和先生の3回生ゼミが凍りついているという話もなかなか強烈でした。あんな話を聞くと応募しにくくなりますよね。ゼミ生を減らしたいと思っているわけではないのでしょうが、正直に語りすぎたような気もします。永井先生の「同時間帯に他のゼミが開かれていないので、今日ガイダンスに来ている全員が永井ゼミの見学に来る可能性があるかもしれない……」という発言も、結構インパクトがありました。私のようなオプティミストではない、慎重な永井先生の最悪のケース・シュミレーションにすぎないと思うのですが、結構強烈でした。杉野先生は上手でした。今回もっとも巧みなゼミ紹介をしたと思います。「障害者福祉」という限定されたテーマですが、結構人気が出そうです。印象に残ったのはこんなところです。ちなみに、私のゼミ紹介は、かなりまじめだった(おもしろくなかった?)と、皆さんから言われました。進行役を務めていたので、そちらの方に気がいって、自分のゼミ紹介に関しては、あまりテンションが上がらないままやってしまいました。


(2005.10.15)恒例「ゼミガイダンス講評」

 さて本日「ゼミガイダンス」が終了しました。密かに楽しみにしている人もいるようですので、今年も片桐新自の「ゼミガイダンス講評」を書いておきましょう。(永井先生からは、「片桐さん、いっぱいメモ取ってましたね。今夜あたりアップですか?」とチェックを入れられてしまいました。)今年のトップバッターは岩見先生でした。最近の岩見先生は私が密かに楽しみにしている「滑るだじゃれ」をやってくれないので、残念で仕方ありません。まあそれはともかく、今年用意されてきたネタは、ゼミ教員は「料理を教えてくれるシェフだ」という話でした。夜の9時まで卒論を指導しているという話を学生たちがどう受け止めるかがポイントになるかもしれませんね。次の架場先生の話で印象が残ったのは、「音楽を研究しようと思っている人が、椎名林檎や矢井田瞳しかあげられないようではだめ」という話でした。まあ、それはそうだろうなという気がします。確かにもうちょっと目のつけどころにユニークさがないとおもしろい研究はできないでしょうね。3番目は私でしたが、いつものように空気を少し変えようと思ったのですが、やはりいつものように今ひとつ変えられませんでした。岩見先生の「シェフ論」を引き継ぎ、どんな素材でも社会学的味付けにしますと話したのですが、たいしてウケませんでした。で、いつものように私の後に出てきた熊野先生は一気に空気を変えてしまいました。何なんでしょうね、熊野先生の魅力は。毎年ゼミに関するぼやき話なのですが、妙にウケます。たぶんキャラがいいんでしょうね。みんながゼミ見学をしたいと考える来週のゼミ時間にアサヒビール工場見学なんかを入れてしまうところが熊野先生らしいですね。次は杉野先生でしたが、本日は欠席のため、ガイダンスは火曜日の11:00〜と12:40〜の2回211教室で行うそうです。何となくほんわかした杉野ワールドがあの場で見られなくて残念でした。次に登場した永井先生は、毎年のことですが、ゼミガイダンスでは一切ウケを狙ってこないですね。ゼミは勢いだけでやるものではないし、そういう誤解をされたくないという意思表示なのだと私は解釈しています。「いつも見ている車窓の木が1本消えていたら、ちゃんとそれに気づけるような人に来てほしい」というのはまさに永井先生の求める人材をよく示していたように思いました。次の松原先生の説明に関しては、「応募者への要望」がどうしても気になって仕方ありません。そこには「社会福祉学ならびに社会福祉計画論の2科目を必修のこと」と書いてあるのですが、これは01生までの旧カリキュラム時代の科目名なので、04生にはどの科目なのかわからないですよね。フロアからも質問が出て、松原先生は「杉野先生の要望と同じです」と答えられたのですが、杉野先生の要望欄には「社会福祉概論T・U、福祉政策論、ソーシャルサポート論、福祉社会論T・U、家族社会学T・Uなど、福祉関連科目を履修すること」と8科目も書いています。この8科目が松原ゼミでは全部必修になるのかと思ったらしんどいですよね。なので、私が松原先生に代わって説明しておきます。旧カリキュラムの「社会福祉学」は新カリキュラムでは「社会福祉概論U」と「ソーシャルサポート論」に、「社会福祉計画論」は「社会福祉概論T」と「福祉政策論」になっています。ですので、「社会福祉学ならびに社会福祉計画論の2科目を必修のこと」という文章は、「社会福祉概論T・U、福祉政策論、ソーシャルサポート論を必修のこと」という文章が科目名から言うと、正しいことになります。ただし、これで本当に正しいのかどうかは、松原先生に直接お尋ねになった方がいいと思います。(松原先生は「もっと適当に考えてもいいよ」とか言いそうですので。)大和先生も在外研究でいらっしゃらなかったので、山本先生による代読でした。要するに厳しいゼミだということを強調しておいてくださいという話でした。次が山本先生でしたが、山本先生も最近は学生をうまくつかみますよね。笑いがたくさん起こっていました。ただし一番うけたのは、「40万分の1の価値しかないのに、選挙に行け、選挙に行けというのはおかしいと思いませんか?」と言ったときに、なぜか松原先生が突然大笑いをしたので、その反応がおかしくて学生たちが笑ったときでしたが。ちなみに、私は「40万分の1」の価値でも、選挙に行くのは大切だと思いますが。あと印象に残ったのは、山本ゼミのほとんど恒例となった「ブルマー研究」の話ですね。女子学生の半分ぐらいが引く話ですが、妙なウケ方もしており、山本先生がこの話をいつまで続けるのか、だんだん楽しみになってきました。その後に出てきた間淵先生は、今年は白衣を着ていなかったのが何よりも印象的でした。間淵先生のHPに裏ページがあるという話は、間淵先生の知られざる一面を見たようでかなり興味深かったです。最後が非常勤の藤井先生が3回生時に石元先生が4回生時の担当になる藤井・石元ゼミです。非常勤の藤井先生はなかなか話し上手という感じでしたし、石元先生のコアなファンも多いので、結構人気が出そうですね。

 今年は以上11ゼミでした。あまりドラマテッィクな展開もなかったので、地味めな講評となってしまいました。


(2006.10.14)恒例「ゼミ・ガイダンス講評」

 今年は正直言ってあまり書くことがないのですが、Iゼミ出身のH君ががっかりしそうですので、なんとか絞り出して書いておきます。今年は募集が10ゼミしかなく、その上石元先生が海外研修でいなかったので、9人の教員しかガイダンスに参加できませんでした。早めに帰らなければいけないということで、今年のトップバッターは大和先生でしたが、相変わらず厳しい言葉の連続でした。まじめな先生で学生にはきちんと勉強してもらいたいという気持ちでおっしゃるのでしょうが、少し脅しすぎのような気がします。家族については一番研究されている方ですから、家族について研究したいと決めている人は、怖れずに向かっていってほしいと思います。きっと力はつくと思います。2番手は松原先生でしたが、大和先生の勢いに押されて、今年はだいぶ真面目なゼミ紹介になっていました。まあでも、松原先生はかわいいという評判が学生の間ではあるようですから、たぶん大丈夫でしょう。3番手は杉野先生による石元ゼミ紹介でしたが、「お昼ご飯はよく一緒に食べているみたいだから、お弁当が要るかもしれません」って、それ、どんなゼミ紹介?という感じでしたが、確かに石元ゼミのことは他の先生はあまり知らないんですよね。でも、毎年かなりまじめで優秀な学生さんが集まっているゼミだと思います。4番手は岩見先生ですが、今年はあまり印象的な発言がなかったように思います。ポイントは、後期集中になるので、それが楽と思われるか寂しいと思われるかですね。まあ、岩見先生のことですから、前期もちょこちょこ会える場は作られることと思いますので、前期がないことのハンディはそれほど大きくないのではないかと思います。半期集中でもないのに、ずっと2コマやっているゼミより無駄がないことだけは確かですよね。5番手は架場先生ですが、最近お疲れ気味なんでしょうか、ちょっと勢いがないように思います。「メロドラマ」というテーマはおもしろいと思うのですが……。6番手は私でしたが、今年は(も?)おもしろいことも言えず、応募要項の内容に沿って普通に説明してしまいました。この後の、熊野、杉野、永井、山本先生に期待して下さいとつなぐので精一杯でした。しかし、今年は熊野先生も例年の楽しい「ぼやき漫才」をセーブしてしまいましたし、杉野先生もまじめに障害学のゼミであることを話したので、大きな笑いは起こらず仕舞いでした。永井先生はいつもよりは場の空気を変えようと意識してくれていましたが、3年連続プレーオフ敗退(もちろんホークスのこと)の余波は大きく、「えっ、そこで話は終わりなの?」という唐突な終わり方をしてしまいました。トリは最近毎年大きな風をつかむ山本先生でした。今年は、システム専攻やマスコミ専攻の先生のゼミ紹介ページを利用するという、なかなか凝ったことをされましたが、話としてはやや哲学的で難しかったようにも思いました。ということで、今年は誰も大きな風をつかむことができないまま、ガイダンスは終了してしまいました。まあ、まじめにゼミ紹介がされたのですから、これでいいと言えばいいのですが……。もう来年から、この講評もやめようかなと考え始めています。


(2007.10.14)恒例「ゼミ・ガイダンス講評」

 もう今年こそ「ゼミ・ガイダンス講評」は書くのをやめようと思っていたのですが、終わってみると、やはりこの講評を楽しみにしているであろう何人かのコアな読者の顔が浮かんできますし、「06生向けの掲示板」をどうせ作るなら、やはりこの講評から始めるのがいいかなと思い、結局またちょっと書いておくことにします。

 杉野先生が今年度いっぱいで関大社会学部をおやめになることが決まり(淋しいですね)、その後任として加納先生という女性の先生がいらっしゃることになり、ある意味新鮮なガイダンスとなりました。また、私は久しぶりに司会役を務めましたので、いつも以上にガイダンスの盛り上がり方が気になりました。トップは早めに帰られるということで、熊野先生でしたが、やはりトップはなかなか喋りにくそうでした。トカゲを食べた話も、1人目では、学生さんもどう反応していいかわからないという感じでした。2番手は石元先生、3番手は岩見先生。岩見先生は「今日はすべる話はしません。でも、やっぱりやろうかな」と言って、「本名はイヤミ、あだ名はイワミ。」というなつかしいフレーズをやってくれました。(私は心の中で大拍手でした。)当然のように見事にすべり、それがいい感じで場をほぐしてくれました。ついでに「最近はアンパンマンとも言われています」と言って、ゼミ生からもらったアンパンマンのストラップ(?)を見せるサービスぶりでした。私が「ジャムおじさんの方が似ているんじゃないですか?」と言うと、松原先生が「じゃまおじさん?」と密かに突っ込みをいれてきたので、「さすが、おやじギャグの大家!」と私は感心していました。(「いつものことですが、その程度で感心していてはだめです」と、後で永井先生に注意されましたが。)4人目は架場先生、5人目は永井先生、6人目は松原先生。司会役が気になっていたのか、あまりこれといったことは覚えていないのですが、ついこの間、理論社会学Uの前説で私が語った沢尻エリカからキャラ論へと同じような話を松原先生がしたのが印象的でした。私の前説を聞いていた人は、「同じようなことを言っている」と思ったことでしょう。7人目の大和先生は今年はソフトでいい感じでした。「親に恋愛の話なんかしませんでしたよね?」とこっちを向いて急に問いかけてこられたので、あたふたしてしまいました。(ちなみに、ここで回答しておくと、私はしませんでした。はい。)8人目は山本先生で、一番アカデミックな話でした。9人目は古川先生でしたが、現在在外研究でいらっしゃらないので、永井先生に代わりに紹介してもらいました。永井先生風にアレンジされた古川ゼミ紹介はきっと吉と出ることでしょう。10人目は新任の加納先生でした。とてもあたたかい感じが出ていたので、初登場ですが、人気が出るのではないかと思いました。最後は私ですが、司会の総括的な話を半分、自分のゼミ紹介を半分という感じでした。一通り話が終わった後、残った先生方に質問に来る学生がたくさんいたので、まあガイダンスとしては成功だったのではないでしょうか。

 この日のメインは実はこの後の、加納先生の歓迎会だったかもしれません。あまり関大生が利用しないはずの関前の某居酒屋に行ったのですが、なんとそこで働いている学生が社会学専攻の2回生で、さらにはお客でも社会学専攻の2回生が来るという意外な状況になってしまいました。しかし、すでに飲み始めていた社会学専攻教員にとっては、そんな状況はどうでもよく、ビール、赤ワイン、白ワイン、日本酒、焼酎、バーボンと、居酒屋にある酒を全種類飲み尽くす勢いで飲み、しょうもない話を語りあっていました。私の中でのヒットは、久しぶりにこういう飲み会に参加した石元先生でした。いやあ、石元先生って、いろんな妙なことを知っていて、かなりおもしろいのだということに、改めて気づきました。さすが、「おやじギャグの大家」と同じ高校の出身だけあります。全体としてものすごくテンションが高かったので、加納先生も、その場を見た学生もびっくりしたかもしれません。見てしまった社会学専攻の2回生のゼミ選びに大きな影響を与えたかもしれません(笑)。