「マルチメディアと図書館」研究グループ

第53回研究例会報告


テーマ:「大阪大学における電子ジャーナル導入の現状と今後の展開」

発表者:岡田高志(大阪大学附属図書館)

日時:2001年6月30日(土)14:30〜17:00

会場:大阪市立大学学術情報総合センター


<はじめに>

今回は、大阪大学附属図書館の岡田高志氏に、大阪大学における電子ジャーナル導入の状況と今後の展開について、他の国立大学図書館の動向などにも触れながら、報告いただいた。

<大阪大学附属図書館における電子ジャーナル・サービス>

大阪大学は吹田と豊中という二つのキャンパスを持ち、附属図書館は本館、生命科学分館、吹田分館から構成されている。

電子ジャーナル・サービスについては、平成8年9月に10誌でサービスを開始し、現在約1500誌のジャーナルを電子媒体で提供している。提供誌のタイトルリストは以下のホームページで公開されている。

大阪大学附属図書館電子ジャーナルサービス(www.library.osaka-u.ac.jp/others/zassi-t.htm)

平成12年には電子ジャーナル導入検討ワーキンググループが発足し、平成13年6月に報告書が提出された。学術研究における電子ジャーナルの重要性と利便性が確認されるとともに、冊子体の全学的な重複調整の方針が示された。

全国的にも「国立大学図書館協議会電子ジャーナル・タスクフォース」や「学術研究デジタルコンテンツに関するタスクフォース」が設置され、学術研究に最早欠かせない電子情報の導入や情報発信のあり方についての検討が進められている。

今後大阪大学では、電子ジャーナルの利用について教員への広報、情報提供を積極的に進めていく方針とのことである。

(文責:村上泰子)