Lesson4で作成した、時間別売上数量金額のデータ(時間順にソートされている)は、視覚的に見づらい。各行の項目は揃っていないし、タイトルや項目名が無いので、その帳票の意味も他人には理解しづらい。そこでこれらの問題を解決するコマンドについてLesson5にて学習していく。
さて、見やすい帳票とは何であろうか。ある人はLesson4で作成したデータ(dat4-1)で十分と言うかもしれない。またある人はタイトルや項目名も表示されたほうがよいと言うかもしれない。さらに神経質な人はカラフルな帳票をもって見やすいと言うかもしれない。見やすさを凝りだすときりがない。そこでMコマンドでは帳票をある程度見やすくするためのコマンドが2つ用意されている。一つはテキストで表現するもの、他方はHTML文書として表現するものである。
後者についてはここでは紹介しない。
テキストとして見やすい帳票を作成するコマンドは"mlist2"である。このコマンドは主に4つの加工を加えてくれる。1)タイトルを表示する。2)項目名を表示する。3)各行の項目を揃えて表示する。4)簡単な枠線を表示する。
bash$ echo '時間別売上数量金額' >xxtitle |
bash$ echo 'Lesson5にて作成' >>xxtitle |
bash$ date >>xxtitle |
bash$ less xxtitle
時間別売上数量金額 Lesson5にて作成 Fri Apr 10 15:11:12 JST 1998 |
bash$ echo ':時間: 数量: 金額:' >>xxfield |
bash$ mlist2 title=xxtitle field=xxfield <dat4-1 >dat5-1 |
bash$ less dat5-1
時間別売上数量金額 Lesson5にて作成 Fri Apr 10 18:37:33 JST 1998 ================== 時間 数量 金額 ------------------ 900 4 1398 1000 80 47141 1100 131 72931 1200 96 45076 1300 162 38923 1400 72 31785 1500 152 46934 1600 156 65250 1700 199 93684 1800 164 80829 1900 106 45124 2000 39 13111 ================== |