Yadalab.mania

1期生永久伝説!!

―2000年俺達の夏は熱かったin AMERICA―



[登場人物]
矢田さん・・俺達が夏アメリカに行くきっかけを与えてくれたのはこの人であった。
      ギャンブルになると目の色が変わるらしい。
ケン・・性格は非常に穏やかで、のんびりしすぎている。彼は、危機感というものを感じたことがあるのだろうか?
シン・・毒吐きまくり。遊びまくりすぎ。いろんな所に旅行しており、いろんな意味で、経験豊富。
ヒロシ・・今回の旅行で、世界一ダジャレ王を獲得してしまったようである。
     初海外旅行者。一番珍事件を起こしていたのでは?!
ヒサエ・・お調子者。何も考えず行動するため、今回の旅行では、皆からのキレラレ度は1番高かった。



目次
プロローグ
第1話 ロサンゼルス
      ケンよく頑張ったぞ!伝説
第2話 ラスベガス
      矢田さん、いつになったら帰ってくるの?伝説
第3話 サンフランシスコ
      シン、帰り遅いんじゃない?伝説
第4話 バンクーバー
      ヒサエのspeaking Englishにマジギレ伝説
第5話 韓国
      ヒロシ、アジアに生力吸われる伝説



 

プロローグ

 今回、何故アメリカへ行ったのか?それは、俺達がやっている研究に関係がある。俺達は、ゼミでデータマイニングというものをやっている。実際のPOSデータを使い、その中から消費者行動を把握していく。おそらく、大学生で俺達の研究をしているような奴等は、日本中探してもいないはずだ。その中間発表をするため、アメリカのUSC、マーシャルビジネススクール、イップ教授のもとを訪れた。ここから、2000年8月22日伝説は始まった・・・・・。
 

第1話 ロサンゼルス

8月22日 Americaに到着

LA空港に着いた。俺達は、矢田さんの待っている到着ロビーに急いだ。しかし、ヒロシの姿が見当たらない。彼は、初海外旅行であったため、勝手がよくわからず、税関の所で長いこと捕まってしまったのだ。それだけならまだしも、また遠く離れた税関の所まで飛ばされて2回目のチェックをされるはめになった。俺達は、そんなうろうろしているヒロシを遠くから眺めておくことしかできなかった。
 このヒロシは、機内でもやってくれた。機内食は、金を払って食べるものだと勘違いし、最初はいらないと言っていたのだ。今後、どうなることやら・・・・・。
8月23日 発表
USC大学は、でかかった。大学が、一つの町を形成しているようであった。
そんな大きく立派な大学で、名誉ある教授イップ氏に発表をすることができた。昨晩は、遅くまで英語のレッスンを受けていたので、皆非常に疲れていた。そして、無事発表を終えた安堵感から睡魔が襲い始めた。最後の発表者は、ヒロシであった。その時、俺達が寝ていたのは言うまでもない。
彼は怒っていた。すまなかったヒロシ!許せヒロシ!!

8月25日 ケン、今日の主役はあんただよ!
 今日は、ユニバーサルスタジオに行った。ゼミで同じ女の子2人も一緒だった。ケンは、乗り物は好きである。しかし、酔うのである。痛いやつだ・・・。
しかし、それは彼の戦略なのでは?という事件が起きた。
よく揺れる乗り物に乗った。案の定、ケンは酔っていた。らしい・・・・・。
かわいらしいKチャンは、ケンを心配していた。その彼女に、ケンは好意をよせていたのだ!!2人きりになり、彼女の手厚い看護に・・・。
その後二人がどうなったか言うまでもないだろう。ケンチャン、万歳!

第2話 ラスベガス

8月28日 おいおい、ヒサエよ・・・・。
ヒサエは大変うそつきだ。誰もがみんな確信する事件が起きた。今日は、グランドキャニオンへ行く日である。そこまでは、セスナで行くことになった。体重制限があるため、各自体重を申告しなければならない。彼女は、○○kgと答えたが、皆の顔は不服そうであった。受付の人も、「maybe ○○kg+3kgだわ」などと言っていた。俺達は皆、お前の2重アゴからその体重はありえないことは分かっていた。お前はどれだけ嘘をつけば気が済むんだ?!俺達が彼女をより一層信じられなくなったのは言うまでもない。

8月30日 Come Back!!矢田さー―――ん!!
 恐ろしいことを、俺達は発見してしまった!矢田さんが、研究以外にも目の色が変わることを・・・・。それは、カジノである。ルーレットに$100札をドドーンと賭けるのだ。あの時の目はやばかった。シンは、当時をこのように証言している。
 そして、事件は起きた。矢田さんは、G<ギャンブル>モードに熱くなりすぎ、とうとう部屋に戻ってこなくなったのだ。俺達は、バクチ好きで、片手には酒を持ち、家に帰っては家族に暴力を振るうドラマのような父親像を矢田さんと重ね合わせ、彼の帰りを待ち続けた。朝方になり、やっと戻ってきた。彼の左手には、酒ではなく、オメガの時計が輝いていたことは言うまでもないだろう。

第3話 サンフランシスコ

9月2日 シン、君も戻ってこないの?
 多忙な矢田さんとは別れ、俺達はサンフランシスコへ。ここは、大変素晴らしく、綺麗な町である。ここでは、いろんな花が咲いていた。どうも部屋にこもっていると思ったら、何やら、服に赤い印が。。。。おいおい、それは何だよ!そう彼の名はケン。スサミーズのメンバーが口々にクレームを言うのもうなずける。そんな花は帰国してから咲かせろよーーーー!

9月5日 ヨセミテ国立公園
 さすが、アメリカ!こんな素晴らしい公園があるなんて。ほんまにすごい!!みんなで夕日が沈むのを見とどけ、夜は天の川を見た。ちょうど、4人で空を見上げた時、流れ星を見た。それぞれあの時何を、願ったのだろう?
 今日は、車の中で野宿である。熊が出るため、禁止されていたのは知っていたが・・・。朝になって、俺達は青ざめた。10数台向こうの車が熊に壊されていたのだ。自分達でなくてよかった。皆、口々に言っていたのは言うまでもない。
 

第4話 バンクーバー

9月11日 丸1日電車の中
 サンフランからバンクーバーまでアムトラックで丸1日かかった。速度はかなり遅いし、どこを走っているのかもよく分からなかった。バンクーバーに着いたのは、午前3時ぐらいであった。行くとこもないため、24hourのマクドナルドで腹ごしらえをすることに。ヒサエは、オレンジジュースをたのんだ。発音も変えず、「おれんじじゅーす」日本語で言った。もちろん通じるはずもない。他の3人は、ほんとにキレテいた。こいつは、ばかだと・・・・・・。
 前のベンチで食べていると、浮浪者がやってきて話し掛けてきた。どこから来たの?と。日本と答えると、ヒロシに向かって、君はアメリカ人のようだと言っていった。やつはすかさず、thank you!!と答えていた。その顔が嬉しそうであったのは、誰も見逃さなかったぞ!!

9月16日 まさか!!
 ロッキー山脈に、レンタカーで行くことになった。大阪―千葉間を1泊2日で行くのと同じある。かなりハードであった。車の中が、片道10時間。バンフの観光4時間であった。運転はほとんどケンがやってくれた。150・160kmのスピードは当たり前。松坂の球と同じ速さだなどといいながらはしゃいでいた。いつのまにか横に赤のスポーツカーが来てケンの運転に対抗してきた。途中までスピードを競っていたのだが、消えてしまった。すると、後ろから、日本でも見覚えのある車がおいかけてきた。POLICEであった。私達の中で、一番英語の分かるシンが対応した。警察官は、かなり怒っていた。まさか、海外に来てスピード違反で捕まるなど夢にも思わなかった・・・。貴重な体験であった。

第5話 韓国

 9月18日 そんな所男同士で行くなよ・・・。
 俺達は、安い大韓航空を使っていたので、帰りは韓国に立ち寄った。素晴らしい大自然を満喫してきたので、アジアのごみごみした雰囲気に着くや否や嫌気がさしてしまった。まずは、ホテル探しから始まった。ヒロシとシンが探しにいった。1時間後、戻ってきて奴らは熱く語り始めた。
言葉が通じねー!!変なエロビデオが置いてあって、始めはおっさんもおらんくて、出てきて話し掛けてもさっぱりで不審そうな顔をしていた。そして、
そのホテルには、温泉マークがあった。と・・・・。
韓国のホテルで温泉マークがついているのは・・・、ラブホテルなのだ。
そりゃ、ホテルのおっさんも、男2人が異国語をしゃべり倒し、ラブホテルに来て値段交渉をし始めたら、不審に思うのも仕方がないだろう・・。
大変迷惑な客であったことは、言うまでもない。

9月19日 Asiaは疲れる・・・。By ヒロシ
 ヒロシは大変自然を愛する男である。だから、ごみごみした所は嫌いなのだ。少し、ここで奴のことを紹介したいと思う。今回の旅行で武勇伝を作りすぎてしまったからだ。
 コーヒー事件→奴は、ホットコーヒーの飲み方を知らなかった。歩きながらでも飲みやすいようにふたに小さな穴があいている。そこから飲めばいいのに、彼はご丁寧にその小さな穴にストローをさして飲み始めたのだ。皆、大笑いしたのは言うまでもない。
 電球事件→彼はハンバーガーが大変嫌いなのだ。そこで、店に行き店員に、ライスボール<どんぶり>があるかたずねた。店員は快く、彼を案内した。
そこは、なんとライトボール<電球>売り場だった。英語の難しさを痛感したことだろう。
 ここに書ききれないぐらい奴はいろんなことをしでかした。しかし、こんな彼が、生力を吸い取られるような場所に出会ったのだ。それが、韓国!!東大門、南大門の市場に行った彼は、数分で嫌気がさしたらしい。変な片言の日本語で話し掛けられ、押し売りするために、腕を捕まれ・・。さんざんだったらしい。もう2度とこんな所にくるものか!!彼が心に強く誓ったのは言うまでもない。

むすび

 9月21日、無事関空に着いた。楽しかった1ヶ月のアメリカ旅行もあっという間に終わった。俺達の2000年は、本当に濃すぎる大学生活送っている。おそらく、いや、誰も俺達の真似ができないような大学生活を送っていることは間違いない。4月、矢田さんに出会い、研究がはじまり、皆泊まりこみ、徹夜当たり前で夏まで過ぎた。そして、1ヶ月間アメリカでおもいっきり遊びまくってきた。また、明日から研究生活に戻る。12月のゴールまで俺達は走り続ける。まだまだ伝説を作り続けるために・・・・。