Y.新しい取り組み
@駅の構内に登場
無印良品は、直営店舗や西武百貨店・西友・ロフト・ファミリーマートなどのセゾン
グループを始め、現在はそれら以外での出店も多く見られ、依然、人気は衰えない。
ただでさえ人気がある無印良品が、もし、駅にあればどんなに便利であろうか。そし
て、駅は駅でも改札内や乗換通路、はたまたホームにあればどんなに便利であろうか。
それを実現したのが「無印良品 com KIOSK」である。
「無印良品 com KIOSK」とは、その名の通り、キヨスク内に無印良品が出店したもので
あり、昨年10月23日にJR東日本の新宿駅南口の改札内に1号店が登場した。現在で
は14店舗で営業している。そこで、下の表の「無印良品 com KIOSK」の店舗一覧を見る
と分かるように、当然、全ての店舗が駅構内に出店しており、なんと秋葉原店はホー
ム上に出店されている。例えば、新宿南口店を例にとってみると、JR新宿駅は一日
の乗降客数が、JR全線中1位の1.418.981人であり、この1.418.981人の人の誰かが
「無印良品 com KIOSK」新宿南口店の客になるのである。さらに、新宿駅はJR5線が
集まる乗換駅で、乗降客数にカウントされない乗換客数、そして新宿駅をターミナル
とする小田急電鉄・京王電鉄も改札口をJRと共用しているので、かなりの数の新宿
駅利用者が「無印良品 com KIOSK」新宿南口店の客となる可能性が高いということであ
る。元々、キヨスクは女性客を苦手としていた。そこで、女性客に人気がある無印良
品を出店することによって集客を狙った。人気の無印良品を絶えず人が集まる駅に出
店することは、無印良品サイドにとっても、キヨスクサイドにとっても、そして、一
番に利用者サイドにメリットがあった。
「無印良品 com KIOSK」のそれぞれの店舗では、数ある無印良品の中から駅を利用する
客のデイリーユースや、急に必要とするもの、そしてトラベル商品など約700アイテ
ムに絞って提供している。主なターゲットであるOL・女子高生向けの衣料雑貨・化
粧品・文具・雑貨を中心に、ネクタイやビジネスシャツなどの男性ものを扱っている
が、駅構内という特性からか、お菓子・文具類が飛ぶように売れ、仕入れが追いつか
ない状況になっており、売上げは当初計画を上回っているということである。
「無印良品 com KIOSK」を担当している東日本キヨスクは無印良品だけでなく、その他
様々な店舗を出店して、問題となっている駅構内の有効活用に積極的に取り組んでい
る。このように、今後、無印良品共々、様々な事業展開が期待される。
表 「無印良品 com KIOSK」店舗一覧 (東日本キヨスクのホームページより改)
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店名 |
1日乗降客数(人) |
場所 |
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新宿南口店 |
1.418.981 |
新宿駅南口改札内 |
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フローラ上野店 |
433.796 |
上野駅3階浅草口改札内 |
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大宮店 |
420.000 |
大宮駅北口改札内 |
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大船店 |
166.163 |
大船駅びゅうプラザ横 |
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千葉店 |
193.073 |
千葉駅東口改札内 |
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東京南口店 |
880.220 |
東京駅八重洲南口乗換コンコース |
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池袋店 |
1.180.780 |
池袋駅西口地下階段下 |
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仙台店 |
173.942 |
仙台駅2階びゅうプラザ横 |
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新潟店 |
75.123 |
新潟駅2階新幹線コンコース |
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柏店 |
290.008 |
柏駅中央口改札内コンコース |
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有楽町店 |
348.341 |
有楽町駅京橋口改札外コンコース |
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秋葉原店 |
259.499 |
秋葉原駅総武線上りホーム |
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赤羽店 |
174.922 |
赤羽駅南口改札内コンコース |
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高崎店 |
51.153 |
高崎駅東口改札外コンコース |
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