[春][秋]M文化交渉学(東アジアの言語と表象)(1)(2)A,B

2023年度秋学期_元稹楽府詩研究
[1][唐]元稹_原著,呉偉斌_輯佚_編年_箋注『新編元稹集』(西安:三秦出版社,2015年)
和李校書新題樂府十二首并序「上陽白髮人」 『新編元稹集』p.1084-1106 四部叢刊本『元氏長慶集』巻二十四 陳寅恪『元白詩箋證稿』(上海古籍出版社、1978年)「新樂府・上陽白髪人」
和李校書新題樂府十二首并序「華原磬」 『新編元稹集』p.1106-1113 四部叢刊本『元氏長慶集』巻二十四 陳寅恪『元白詩箋證稿』(上海古籍出版社、1978年)「新樂府・華原磬」

2023年度_李白楽府詩研究
[1]宋本『李太白文集』・宋本静嘉堂蔵李太白文集・北京図書館本(→『李太白文集』[全3冊]、宋蜀刻本唐人集叢刊2-4)、上海古籍出版社、1994年)
[2][南宋]楊齊賢[集注]、[元]蕭士贇[刪補]『分類補註李太白詩』(尊経閣文庫蔵元刊本)
四部叢刊本
[3][清]王琦『李太白全集』哈佛燕京圖書館蔵本
[4]詹鍈『李白全集校注彙釈集評』
[5]安旗『李白全集編年箋注』
[6]郁賢皓『李太白全集校注』
[7]郁賢皓『新訳李白詩全集』
[8]久保天隨『李白全詩集』
[9]大野實之助『李太白詩歌全解』
[10]武部利男『李白』(筑摩書房『世界古典文学』25,1976年)

[1]宋本[2]分類補注[3]王注[4]詹鍈[6]郁注[7]郁注新譯[8]久保注[9]大野注[10]武部注
069-070「飛龍引二首」巻三[112](PDF119)巻三[272](PDF280)/
四部叢刊本
巻三[182](PDF280)1-372(PDF473)1-257(PDF405)99(PDF162)1-242(PDF254)1187(PDF1229)86(PDF90)
071「天馬歌」巻三[113](PDF120)巻三[274](PDF282)/
四部叢刊本
巻三[185](PDF283)1-380(PDF481)1-264(PDF412)102(PDF165)1-247(PDF259)313(PDF355)89(PDF93)
072-074「行路難三首」巻三[114](PDF121)巻三[278](PDF286)/
四部叢刊本
巻三[189](PDF287)1-391(PDF492)1-273(PDF421)106(PDF169)1-254(PDF266)316(PDF358)93(PDF97)
075「長相思」巻三[116](PDF123)巻三[283](PDF291)/
四部叢刊本
巻三[193](PDF291)1-406(PDF507)1-287(PDF435)113(PDF176)1-254(PDF266)994(PDF1036)98(PDF101)
246-247「秋浦歌十七首」其十二・十二巻七[210](PDF217)巻八[141](PDF147)/
四部叢刊本
巻八[422](PDF422)1135(PDF1238)2-915(PDF83)106(PDF169)1-737(PDF749)679(PDF721)303(PDF307)

2022年度
[1]明刊本『李文饒文集』(四部叢刊本)
[2]傅璇琮・周建國[校箋]『李德裕文集校箋』
[3]傅璇琮『李德裕年譜』(中華書局,2013年)
[4]『増訂注釋全唐詩』李德裕巻
[5]孫敏『李德裕與牛李黨爭─《窮愁志》研究』(四川大学出版社,2004)
 この演習は李德裕の詩を閲読するので、まず上記[1]~[4]の四種類が主要なテキストとなる。
李德裕と、その別集『李文饒文集』について知るためには、傅璇琮・周建國[校箋]『李德裕文集校箋』の「前言」をよく読んでおくこと。なお、李德裕の平泉山莊について知るためには、二宮美那子「李德裕と平泉莊」(「中國文學報」67,2004)潘静如「李德裕的“平泉木石”及其文学意味」を読む必要がある。
『李善注文選』『先秦漢魏晋南北朝詩』『全唐詩』などで先行用例を捜す。『(李善注)文選』『先秦漢魏晉南北朝詩』『全唐詩』は、国学大师 > 国学书库 漢詩文獻系統 で検索できる。『全唐詩』は、台灣師大圖書館【寒泉】古典文獻全文檢索資料庫 で検索できる。『全唐詩典故辞典』(旧版)は関西大学図書館に架蔵されている。

〈2023年1月19日〉
  • 劉禹錫「和李相公以平泉新墅獲方外之名因為詩以報洛中士君子兼見寄之什」(四部叢刊『劉夢得外集』巻七)
    〈2022年12月8日〉
  • 「洛中士君子多以平泉見呼愧獲方外之名因以此詩為報奉寄劉賓客」『李德裕年譜』p.269[PDF302],傅璇琮・周建國[校箋]『李德裕文集校箋』p.598[PDF674],『増訂注釋全唐詩』李德裕巻No.50〈p.794[PDF19]〉


  • 〈2022年9月22日〉2022年度春学期に「夏晩有懷平泉林居(宜春作)」を読み終えたので、秋学期は以下の作品を閲読する。

  • 「早秋龍興寺江亭閒眺憶龍門山居寄崔張舊從事(宜春作)」『李德裕年譜』大和九年p.251[PDF284],傅璇琮・周建國[校箋]『李德裕文集校箋』p.595[PDF671],『増訂注釋全唐詩』李德裕巻No.50〈p.794[PDF19]〉

  • 「初歸平泉過龍門南嶺遙望山居即事」『李德裕年譜』開成元年p.267[PDF300],傅璇琮・周建國[校箋]『李德裕文集校箋』p.594[PDF670],『増訂注釋全唐詩』李德裕巻No.58〈p.793[PDF18]〉
  • [PDF16]〉)
  • 「潭上喜見新月」『李德裕年譜』開成元年p.267[PDF300],傅璇琮・周建國[校箋]『李德裕文集校箋』p.594[PDF670],『増訂注釋全唐詩』李德裕巻No.60〈p.794[PDF19]〉


  •  2021年秋学期は、春学期に続けて、「春暮思平泉雜詠二十首」を読む。この詩の訳注稿を作って行くことになるが、その際には2020年の演習で閲読した其一~其十の訳注稿を参照すること。
  • 10月21日から「春暮思平泉雜詠二十首」其十七「雙碧潭」を読む。この詩の本文について、四部叢刊本と『全唐詩』の間に文字の異同はないか、調べる。さらに傅璇琮・周建國[校箋]『李德裕文集校箋』を見て、別のテキストとの間に異同はないか、調べる。この詩は傅璇琮・周建國[校箋]『李德裕文集校箋』ではp.604(PDFp.680)、『増訂注釋全唐詩』李德裕巻ではp.797(PDFp.22)でみることができる。
  • 〔語釋〕
  • 清剡・嚴湍
    『中国詩跡事典』嚴子陵釣魚臺・剡溪
    潺湲
    適來
    幽蘭
    『楚辭植物圖鑑』‧『全唐詩植物學』
    遲遲

  • 9月23日から「春暮思平泉雜詠二十首」其十六「海?(海石楠・海檉)」を読む。
  • 「春暮思平泉雜詠二十首」其十六「海?(海石楠・海檉)」について、訳注稿を作成する方法を以下に記す。
  •  この「煙嵐」は中国語話者からするとそれほど特殊な単語ではない。しかし、「煙嵐」の語は、『先秦漢魏晋南北朝詩』で検索すると用例が見つからない。さらに『全唐詩』で検索すると宋之問詩に用例あることがわかる。つまり、「煙嵐」の語は、六朝期には詩語として多用されておらず、唐代になって詩語として確立したことがわかるのである。
     中国古典詩歌研究を志す者は、多種多様な資料を調べ、詩人ののこした多数の作品を読み、一つ一つの詩語について、①出典、②それが持つ特殊なイメージ、③どのようなジャンルの詩に用いられているか、について知っておかなければならない。