研修期間:B日程(2002年8月17-31日) 所属:関西大学商学部4回生(長谷川ゼミ)

人との出会いがやっぱり楽しい(Y)

 私はこのインターンシップで大きく分けて2つのことを学びました。1つはモノづくりというものが、こんなにも多くの人の手や思いが詰まっているということを感じました。

 3日間、MJHのワーカーとして製造ラインに入り研修させてもらいました。基盤に小さい部品をマウントする作業は、私が思い描いているより100倍難しいものでした。何度も失敗するごとに、「もうやめさしてください」と言おうと思ったことか。しかし、自分より年下のワーカーが文句も言わず働いているのに、こんなところで負けてたまるかと奮起しました。実はライン実習は自分との戦いであったと今は振り返ります。

 また、日彩加工の営業代表の竹内さんの取材を通して、ひとつの製品というのはこんなにも多くの企業がかかわっていることに驚かされました。部品の数が増えるほど、かかわる人の数も増える。その言葉ではわかっていたことを、この目で見て実感しました。

 2つめには、人との出会いがあります。特にVEの畠山さんには工場のことからカラオケにいたるまで、可愛がっていただきました。その中で工場のワーカーには、自分の工場であると認識してもらい、問題点を自分の頭で考え発見できるようになって欲しいという言葉に、私はおまえもそうあれとうメッセージに聞こえてなりませんでした。

 今回の最大にして最強の目的であった、同年代の仲間との語らいが想像以上に感慨深いものになりました。中国で働いている人に触れれば触れるほど、自分の本当やりたいことって何だろうという疑問が沸々と湧き上がってきました。その疑問を夜通し語り合ったりもしました。

 この2週間、全て自分たちで考え、計画してやってきました。このこと自体、日本での学生生活を振り返ると、本当に意味のあることだとしみじみ感じています。そして、日本の学生も捨てたもんじゃないな、こいつらがいるなら日本も大丈夫だなと確信しました。全く知らない仲間で、全く知らない環境に放り出されたからこそ、みんなが協力しないとという思いが団結力につながったのではないでしょうか。

 環境が日本だから中国だからできるというものではなく、環境は自分で創っていくもので、一番小さな“国”というのは私自身の中にあるのではないでしょうか。そしてその“国”をこれから創り込んでいくことが、自分自身の生き方に影響を与えていくのではないでしょうか。VEの木村さんが「全ての出来事は人生で一度きりだよ」という言葉を胸に、物事を大切に受け止め自分からアクションを起こしていきます。

 最後になりましたが、年の近い先輩から親父のような先輩に囲まれ、何よりも同じ時代を生きている同年代の仲間との生活が、これからの人生をどう生きるかを考え続けるきっかけになりました。私たちの顔を見てください。みんな笑顔で生き生きしていることでしょう。絶対に中国に来る前より、元気満タンで日本に帰っていきます。こんな経験ができる私は本当に恵まれていると幸せであると胸に染み渡ります。このような経験を一人でも多くの学生が経験できるよう、後輩たちに伝えていきます。TNCの皆さんには大変お世話になりすぎました。本当にありがとうございました。また今度は仕事を持ってここに戻ってきたいと思います。それではまた。再来!!

(2002/08/30)


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