Contribution Work: 授業に参画・貢献するためにA4判1枚で文献・資料を引用し解説する課題

国際投資論が毎回,全員が参画し,一人一人の「学びの場」となるために


Q1. Contribution Work (CW)とは何ですか。

A1. CWとは,A4判1枚以内で与えられたテーマに合う文献・資料を引用し解説する課題です。CWを作成する側としては予習ができ,自ら学ぶ姿勢を確立でき,基礎的な学習スキルを身につけることができます。CWを利用する側(授業担当班)にとっては,そのいくつかは直接授業に役立ち,授業を成功させる精神的な支えになり,その提出状況は受講生の予習状況を示すバロメータとなります。

Q2. CWの内容はどのようなものですか。

A2. CWの内容は,収集した情報の提示とその情報に対する解説です。具体的には新聞記事や雑誌論文,図書などの文献からの引用と解説文で構成されることになります。解説とは,当該資料を取り上げた理由と当該資料からわかることを示すことです。

Q3. CWの課題は誰によって・いつ提示されるのですか。

A3. 来週〆切分のCWの課題は,来々週の授業担当チームが授業で提示します。

Q4. 授業担当チームはどのような課題をCWとして提示すればいいのでしょうか。

A4. 授業を企画するにあたっての重要な資料となり,なおかつ,受講生の予習となる課題を提示してください。CWはA4判1枚に納めないといけませんので,かなり絞った課題を提示する必要があります。例えば「トヨタ自動車によるアジア諸国への技術移転の事例」「日本企業の現地法人(海外子会社)における人事方針が示されている新聞記事」「日本企業によるヨーロッパ諸国における研究開発拠点の事例」。

Q5. CWはいつ・誰に提出するのですか。

A5. 前の週にCWの課題を出したチーム(次の週の授業担当チーム)に,授業中に提出してください。

Q6. CWは毎回提出ですか。

A6. 毎回提出が望ましい。成績に反映されます。課題を出したチーム(授業担当チーム)も提出してください。

Q7. CWの要件はどうなっていますか。

A7. 以下の通りです。

Q8. 新聞記事などの文献・資料を引用する際の注意事項は何ですか。

A8. 新聞記事や雑誌論文,図書,Webpageなどの文献からの引用がある場合,以下に記す必要最低限の書誌的事項を引用出所として明記してください。引用出所を不足なく正しく明示することは決定的に重要です。新聞記事であれば,記事タイトル・新聞名・朝刊 or 夕刊・日付・ページ数。雑誌論文であれば,著者名・論文タイトル・雑誌名・巻号・発行年・ページ数。図書であれば,著者名・書名・出版者・発行年・ページ数。Webpageであれば,著者名ページタイトル・アドレス・閲覧年月日。以下に例を示します。

Q9. Webpageからの引用してもいいでしょうか。

A9. Webpageからの引用は慎重にしてください。十分に信頼できると確信できるもののみ,引用してください。Webpageは誰でもが自由に開設できる関係で,事実に反する記述やデマも混入しています。どのWebpageの記述が確かであるかどうかの判断は難しいので,Webpageは引用しないことが無難です。誤った情報がCW として企画チームに提出された場合,授業企画を混乱させてしまいます。どうしても引用したい場合には,十分に信頼に足る根拠をCWにおいて示してください。

Q10. 新聞記事や雑誌論文はどのように探せばいいのでしょうか。

A10. 新聞記事→日経テレコン21,「聞蔵」DNA,毎日Newsパック,ヨミダス文書館。雑誌論文→MAGAZINEPLUS。新聞記事と雑誌論文は,関西大学蔵書検索システムKOALAでは探し出せません。ではどうするか。幸いなことに,関西大学では,図書館や学内のパソコン教室,研究室から新聞記事や雑誌論文が容易に探すことができる検索サービスが利用できます。なかでも,日経テレコン21と「聞蔵」DNA,毎日Newsパック,ヨミダス文書館,MAGAZINEPLUSは今すぐ活用してほしいサービス(データベース)です。

 いずれも,学内からであれば関西大学図書館「データベースポータル」http://www.kansai-u.ac.jp/library/netresource/search.htmlから利用できます。Internet ExplorerなどのWEBブラウザが操作できるなら,誰でも簡単に検索することができます。
 なお,こうしたサービス(データベース)を利用して,CWに新聞記事や雑誌論文を引用して引用出所を明示する際には,かならず,新聞記事であれば,記事タイトル・新聞名・朝刊 or 夕刊・日付・ページ数を,雑誌論文であれば,著者名・論文タイトル・雑誌名・巻号・発行年・ページ数を明示してください。サービス(データベース)名を示すだけでは不十分です。なお,サービス利用(データベース検索)した日付を示す学生がいますが,不要です。

(正誤例)
× 日経テレコン21,検索日:2004年10月29日。
○ 「大手のアルセロール、ブラジル鉄鋼へ、出資6割に上げ」『日本経済新聞』2004年6月29日付,9ページ(日経テレコン21)。

Q11. CWの評価基準はどうなっていますか。

A11. 文献・資料が引用がされていること,引用出所の明示が不足なく正しくされていること,コメントがあることの3つの要件をすべて満たせば,B評価(満たしていないものはC評価)になります。これに加えて,さらにCWの作成を通じての新たな気づき・発見が示されていればA評価となります。新たな気づき・発見を示すためにはまず,引用した資料からわかったことを示してください。ただし「わかった」ことは「知ったこと」とは異なります。「わかる」とは理解することであり,理解したことは必ず「AはBだからCである」という形式で記述できます。つまり「わかる」には理由(B)が必要なのです。したがって「わかったこと」には「ああ,だからそうなんだ」という気づき(発見)が伴います。これが示してあるかどうかがA評価になるためのポイントとなります。

Q12. 評価を上げるためにCWを再提出することはできますか。

A12. できます。期日までに提出したCWであれば,何度でも出し直すことができます(提出期限を過ぎて初めて提出したCWは受け取れません)。

Q13. 授業担当チームはCWを受け取ってから何をすればいいのですか。

A13. 以下の3つの作業をしてください。

  1. 興味深いものをピックアップして,自分たちの企画会議と授業で活用します。
  2. 提出者(企画協力者)リスト(氏名+学籍番号)を作成し,最も授業企画に貢献したCWを作成者を"Best Contributor"として選んでください。
  3. 提出されたCWにコメントを署名入りで記入し,企画当日に提出者へ返却します。
  4. クラス新聞(『国際投資論新聞』)に提出者(企画協力者)リストを掲載します。"Best Contributor"も合わせて示してください。

Q14. CWはいつ・誰から返却されるのですか。返却されたら捨てていいですか。

A14. 提出されたCWは次週の授業で当該チーム(当日の授業担当チーム)から授業中に返却されます。CWは学びの記録ですから,大切に保管しておいてください。

表 CWをめぐる授業担当チームと受講生の動き

時期

授業担当チーム

受講生

2週間前の授業

CW課題の発表

CW課題を知る

 

CW課題に関する問い合わせ受付

CWにとりくむ(CW作成)

1週間前の授業

CW受理

CW提出

 

・提出されたCWを活用して企画
・コメントとコメンテーターの署名をつける

(自分のCWが企画に生かされることを祈る)

当日の授業

コメントつきCWの返却

コメントつきCWを受理


Athor: Shin Hasegawa
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Last Updated: 2 Oct. 2007.