2005年度経済入門(3組:長谷川担当)成績評価方法・基準

発表:2005年6月1日


【成績評価方法・基準の考え方】

 当初は,学習の成果をある程度客観的に評価するため小テストを授業時間に2回ほど実施する予定でした。現在,プリントの配布やラベルの回収にまだ混乱が見られ,なおかつ時間がかかっています。こうした現状で授業時間内で小テストを実施すると,テスト用紙の配布と回収,点検にかなりの時間がかかります。その場合,授業時間を浪費し,しかも公平性を欠き不正行為を誘発する可能性が高いと考え,小テストは行なわないことにしました。

 行なわないことにした小テストの代わりに,定期試験を筆記試験(テスト)とすることにしました。ただし,この筆記試験(テスト)の配点は50点です。この筆記試験の結果と,これまで授業毎に作成してきた要点ラベルを材料として作成する「要点ラベル図解」(配点48点)の点数,CEASアンケート入力(配点13点)の点数,ラベル提出責任者(提出係)加点(1回1点)の合計が成績となります。

 私は第1回(4月6日)の授業で「あなたにとって意味のあることを学んでほしい。授業内容があなたにとって意味があるかどうかわかるのはあなただけ」としました。また,これまで要点ラベルの作成方法として「『今日の授業で学んだことで,もっとも重要なことは何ですか』に対する答えを書くと,要点を書いたことになります。あくまでもあなたにとっての要点ですので,教員も含めてそれが『正解』かどうかはわかりませんが,自分にとって真実に近いものはあるはずです」としてきました。この考えは今でも変わっていません。

 ただ,ある程度客観的に授業で学んだことを評価してほしいという思いを抱く学生や,要点ラベルで果たして自分だけの教科書ができるのか不安を抱く学生が少なからずいる一方で,正解がないことをいいことに,要点ラベルをおろそかにしている学生がいることは事実でしょう。そうした事実を踏まえれば,要点ラベル図解とCEASアンケート入力だけで成績評価をするよりも,それらにある程度客観的に学習成果を点数として出てくる筆記試験(テスト)を加えて成績評価する方がより適切だと判断しました。

 筆記試験(テスト)は,授業にしっかり参加して,授業内容を理解し,要点ラベルを真剣に作成している学生ならば,容易に解ける問題で構成されます。もちろん,教科書を暗記しただけでは点数はとれませんし,授業に出席してても居眠りや私語をしていては余程授業外で努力をしない限りほとんど点が取れないでしょう。

【成績評価方法・基準】
No.
条件 評価対象 計算式 最高点 備考
1
必須
要点ラベル図解 (A:4点/B:3点) x 要点ラベル数{0-12} 48点

最終回(第13回:7月6日)の授業終了後に提出。

評価基準

A: 要点ラベル図解用紙に示す要件*(左記)をすべて満たしている。
B: 左記の要件のうち(1)から(6)までをすべて満たしている。

※「要点ラベル図解用紙」は6月22日に配布する予定です。

*要件
(1)学籍番号・氏名が明記されている。
(2)作成日と使用ラベル枚数が明記されている。
(3)鉛筆以外の筆記具によって作成されている。
(4)上下左右の余白が各々1.5cm以上ある。
(5)これまでに書いた要点ラベルが全て使用されている。
(6)要点ラベルすべてに解説(説明)がつけられ図解されている。
(7)総括的な解説(説明)がつけられている。
(8)作成した図解にふさわしいタイトルが1センテンスでつけられている。

2
必須
CEASアンケート入力 入力回数{0-13} x 1点 13点 入力が必須となっている設問1と設問2の両方に回答しているものが評価対象となる。設問1に「なし」と入力しているものは回答していることにはならない。合計点の端数は四捨五入する。
3
必須
筆記試験   50点 計算問題と記述(選択)問題。持ち込み一切不許可。前期末試験期間(7月中下旬)中に実施。
4
自由
グループ/ユニットレベルでのラベル提出 1回につき1点  

要点ラベル貼付・提出用紙に「提出責任者」あるいは「ラベル提出係」として著名がある学生が,グループレベルの提出責任者(提出係)として1回につき1点加点される(1回につきグループで1名)。

要点ラベル貼付・提出用紙に「提出責任者」あるいは「ラベル提出係」として著名がありマルで囲まれた学生が,ユニットレベルの提出責任者(提出係)として1回につき1点加点される(1回につきユニットで1名)。


Author: Shin Hasegawa
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