基礎演習(12)-970926

ビデオ「職人技が消えていく・町工場が支えたハイテク日本」

(NHK,1996年1月28日放映)

  1. ポイント
    1. 技術(職人・技術者)の論理 vs. 経済(経営者)の論理
    2. 大企業の論理 vs. 中小企業の論理
    3. 産業空洞化がもたらすもの
  2. 参考文献
    1. 関満博『フルセット型産業構造を越えて』 (中公新書)中央公論社,1993年,680円。
      1. 「すべての産業,技術を保持し,開発から量産に至る全過程に展開する『フルセット型産業構造』は,日本の成長の原動力であった。しかし今,鋳造,機械製作など基盤的技術の崩壊によってこの構造は解体に向かっている。日本産業再活性化の道をどこに求めるか。現在までの発展を支えた中小企業の分析を基に,技術の集積構造の現状と未来を探り,東京圏と地方圏,近隣諸国とくに中国との機能の持ちあいによるアジア・ネットワークを提唱する」(カバー解説文より)。
    2. 関満博『地域経済と中小企業』 (ちくま新書)筑摩書房,1995年,680円。
      1. 「激しい競争の中で技術レベルを高めてきた日本の中小企業は,『成熟社会』『超高齢社会』を迎える日本経済に,どう対応すべきなのか。大都市工業地域の現場を通して,『大都市と工業』,そして『地域と中小企業』の新たなる関係を模索し,次代の大都市経済社会で中小企業に期待される役割を考える」(カバー解説文より)。
    3. 『系列が崩れるとき―広島・町工場の選択―』(NHK,1996年2月28日放映)
      1. フォードによるマツダの買収で大きく変動する下請関係。対照的な対応を見せた地元下請企業2社の動きを追う。