SPSSでのデータ入力について

 

SPSSを起動すると次の「無題−SPSSデータエディタ」と表示された画面となる。この画面の左下に「データビュー」(現在表示中)と「変数ビュー」とが表示されている。統計計算やデータ解析あるいはグラフ表示の対象となる数値列あるいは文字列を記入するのが「データビュー」である。記入する数値あるいは文字の性質や表示の形式を設定することが「変数ビュー」の役割である。SPSSの「データエディタ」の2つの「ビュー」を活用する方法を以下では簡単に紹介することにする。


図1 SPSS起動画面<「データビュー」の初期状態>

 



図2 「変数ビュー」に切り替えた画面<「変数ビュー」の表示をクリック>

 

 


SPSSを起動した直後では、図1のように「データビュー」は初期状態にあり、変数(この画面では列に相当)の変数名は未定義である。「変数ビュー」の役割は、分析対象の変数の名前をSPSS上で与え、同時に表示の形式と変数の尺度水準などの性質を定義することにある。なお、図1の「データビュー」の列が、図2の「変数ビュー」では行となっていることに注意すること。以下では、変数名の定義を与えてみることにする。対象は第1部の「1.データ入力」で提示したものとし、Excelで入力したのと同じものを作成してみることにする。

 

 

Step 1 「変数ビュー」での変数名の入力。

調査票のnumberingした数をid番号として入力するための変数名を、1行目の名前の下のセルに「id」と入力し、enterを押した。

 

 

 

 

 

 

図3 id入力後の画面

 

Step 2 変数のSPSS上での定義

 idは、調査票との対応をつけるための数あるいは文字であり、尺度水準としてみると名義尺度である。「測定」のスケールと表示されているセルの右端をクリックすると次のようにセルの表示が変わる。


図4 「測定」のセルの選択場面

 


 SPSSでは、比率尺度と間隔尺度は「スケール」、順序尺度は「順序」そして名義尺度は「名義」として取り扱う方法を採用している。この「尺度」のデフォルトは図3のように「スケール」となっている。入力する変数の性質に合わせて、これを変更することを勧める。

 

 

Step 3 「ラベル」の入力と「少数桁数」の変更

 変数名に、「ラベル」として変数の説明を詳しく与えることもできる。ここでは、性別の変数名はgenderとし、ラベルに性別と記入した。この変数も名義尺度あるので変更している。そして、「少数桁数」をゼロへと変更している。なお、idについては、変更済みである。


図5 変数genderの定義中の画面

 


「変数ビュー」の画面で、変数の番号の上にカーソルを移動させるとポインタが黒い矢印となる。この状態でマウスの右クリックをすると「コピー」と「クリア」そして「変数の挿入」が表示される。GUIの一般的なアクションが、行に対しても可能というわけである。


図6 対象となった変数の変数ビューでの定義画面

 

 


Step 4 データの入力

 「データビュー」画面に表示を戻し、調査票のid番号を確認しながら、データを入力する。調査データの入力では、列が変数であり、行が被験者となる。次に、4人前でのデータを入力した画面を提示する。


図7 データ入力画面<マウスカーソルがyg03の上>

 変数に与えた「ラベル」は、この図のようにマウスカーソルを変数名の部分に移動させると表示される。

 

Step 5 ファイルの保存

 データ入力では、完了しなくとも、ファイルへ作業したものを保存することを勧める。ファイル名をつけて保存する方法を次に示す。


図8 「名前を付けて保存」の場面

 


 ここでは、ファイル名を「新データ」と日本語入力している。保存する際にはいくつかのファイルの種類を選ぶこともできるが、変数ビューでの定義が失われることもある。特定の変数をドロップさせて保存することもできる。


図9 ファイ名の入力画面