関西大学 孝忠研究室 政策創造学部長時代のメッセージ02
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政策創造学部長時代のメッセージ02 新たな政策創造工房の担い手となるために
「入学おめでとう。みなさんは、今日からスタートした政策創造学部の学生となったわけですが、…」と挨拶を始めるのが一般的かと思います。しかし、ここで「…となったわけですが」ということの意味を考えてみましょう。 確かに、形式的には入学手続をとり、学生証も交付されるという意味では、関西大学政策創造学部政策学科の学生と「なった」ことに間違いはないと思います。でも、ここで述べているのは、そういう意味ではありません。 今、この瞬間にも、世界のさまざまな場所で新たな「ひとのいのち」が誕生していることでしょう。これらの「いのち」は多様な社会的・文化的環境のなかで育ち、経済的に大きな格差があるなかで、言葉を学び、それぞれの社会で「人間」として成長をとげていくことになるわけです。そのときに、その子を取り巻く家族、共同体、そして社会が大きな役割を果たすことになるでしょう。もちろん、「学校」を中心とする教育システム、教育内容が大きな、しかも決定的な役割をはたすことも言うまでもありません。 これらの社会のなかで、「いのちあるもの」が「人間」、そして「個人」、一人ひとりがかけがえのない個性を育み、多様な生を営む個人となっていくと考えられます。たとえば、「男らしさ」が強調されることによって、長幼の序を身につけることによって、「おまえは男なんだから…」という不断の言説と「まなざし」によって強固な「男性」性がつくられていくときもあります。あるいは、「日本人なのだから…」ということによっても、創られてきたもの、創られていくものがあるかと思います。 これからみなさんは、「関西大学の学生なのだから…」という他者からの「まなざし」によって関西大学の学生となっていくのです。ただ、今のところ、「政策創造学部の学生なのだから」というものは、ほとんどないでしょう。その意味で、政策創造学部と政策創造学部の「学生像」を切り拓き、創り上げていく営為をみなさんは求められているのです(私を含めて政策創造学部にかかわる教職員は、その使命を自覚して集まった専門家集団だと自負しています)。将来、国内外で「関西大学は…」とか「政策創造学部って…」といわれるような社会からの評価と「まなざし」の内実を、今から私たち自身が創りあげるのだ、という「使命」と喜びを忘れないで、大学生活をおおいに楽しみ、おおいに勉強してください。 みなさんと政策創造学部の未来を確実なものとしていこう、という私自身の決意をも込めて、みなさんへの挨拶とします。
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