「親ばかフランス紀行'94」(4)

−サン・ジェルマン・デ・プレ広場からサン・シュルピス教会へ−


 1994年6月23日(木)
 早朝。 同行者たちはまだすやすや眠っている。
 ひとり、朝の散歩へ。
 ホテルの玄関に施錠してあったので、あきらめようかと思っていたところ、背の高いレセプショニスト氏が丁度出てきて、扉を開けてくれた。 
 Jacob 通りから、Saint Benoit通りへ。  この通りには、学校が並ぶ。学生時代に敬愛した詩人Jacques Prevert の名前を冠したCollege Jacques Prevert の金色のプレ−トが目につく。 
  清掃車が走る。 L'Abbaye 通りのカフェでは、ギャルソンが掃除に忙しい。パリの早朝は、昨夜の喧騒の汚れを落とす時間みたいな感じだ。
 サン・ジェルマン・デ・プレ教会の前の広場に立つ。
 実は、今朝の散歩には、目的がある。
現在使っているテキスト、Bonjour, Paris -Initiation a la langue et a la civilisation francaises par  la video- (Masahiko NAKAYAMA/Rieko SUGIYAMA, HAKUSUISHA,1991) の45ペ−ジの真ん中にある練習問題の1)に対する解答を自分の足で確認してみようと思ったのだ。

 ◇次の場所を教えてあげなさい。  今、図中央Vous etes ici.の
  黒丸にいるとします。

1)   l'eglise Saint-Sulpice 
2)   La station de metro:Odeon    (*サン・ジェルマン界隈の地図: 
3)   l'Ecole de Medecine            中央の黒丸は、サン・ジェルマン・デ・
4)   L'Ecole des Beaux-Arts         プレ教会の前の広場に付されている。) 
5)   L'Institut de France 

(Source: Bonjour, Paris  -Initiation a la langue et a la civilisation 
francaises par la video-, M. NAKAYAMA/R. SUGIYAMA, HAKUSUISHA, 1994, p.45)

 ということで、以下に、私が下手なフランス語で問題化したような道順を歩く。  同時にサン・ジェルマンからサン・シュルピス教会に向かって歩く際に、視界に入る光景を写真に撮る。  サン・ジェルマン・デ・プレ・教会。メトロのサン・ジェルマン・デ・プレ駅の入口。  サン・ジェルマン大通り。サン・ジェルマン・デ・プレ教会の前の広場から見たボナパルト通りとモンパルナス・タワ−が彼方に見えるレンヌ通りの光景。  ナポレオン・ボナパルトのフルネ−ムおよび生年と没年が記されたボナパルト通りのプレ−ト。等等が被写体。


●サン・ジェルマン・デ・プレ広場からサン・シュルピス教会への行き方 D'abord, vous traversez ce boulevrd, le Boulevard Saint-Germain.  まず、この大通り、サンジェルマン大通りを横断しなさい。 et vous (1 ) cette rue, la rue Bonaparte. (2 ) そして、この通り、ボナパルト通りを 1)行きなさい。 2)ず−っと行きなさい。 Vous allez ( )(    ) et vous traversez la rue du Four.     まっすぐ行って、フ−ル通りを横断しなさい。 Vous ( ) tout droit jusqu'a une petit ( ) さらにまっすぐ続けて行くと、小さな広場に出ます。 et vous ( ) l'eglise sur votre ( ). 教会が左に見えます。 l'eglise, c'est sur votre ( ).   教会は左です。  vous ( )( ) l'eglise. 教会に遭遇します。出くわします。  テキストの日本語版「ビデオで入門フランス語 ボンジュ−ル・パリ」( 中山真彦, 白水社, 1993) 102 ペ−ジには、模範解答として、レンヌ通りを通って行く方法が示されているが、ボナパルト通りを通って行く方が少し早いだろう。  散歩を終えて宿へ帰る。 Jacob 通りのパン屋から、バゲットを抱えて、同じJacob 通りのアパルトマンへ入っていく少年。 手に当たる部分だけに白い紙が巻かれたバゲット。 同行者たちが起床する。 とても小さいがしゃれた中庭に面した一階のこれまた小さな食堂で朝食を取る。 息子がひとこと。 「またパンだけ−−。 もっとほかのもの食べたいよ−−。」                      Katsuyuki Kamei


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