「親ばかフランス紀行'94」
(21) ロワール川の3つのお城>

Azay-le-Rideau滞在中に3つの城を巡った。

【サッシェ城(Chateau de Sache)】
  内部が、バルザック記念館になっています。  バルザックは、1829年から1837年 にかけて、当時の城の所有者であるマルゴンヌ氏に招かれて、毎年このサッシェの城館に滞在しました。 バルザックは、「ゴリオ爺さん(Le Pere Goriot)」や「谷間の百合(Le Lys dans la Vallee)」などの作品をサッシェ滞在中に執筆して います。 バルザックが用いた部屋が当時のままの状態で保存されています。


【アゼ・ル・リド城(Chateau d'Azay-le-Rideau)】
ロワ−ル河の支流のひとつアンドル川(Indre)のほとりにたたずむ。 周りを池と 綺麗な庭園が囲う。 各時代のproprietaireのイニシャルが城壁に刻まれている。内部で、校外学習の小学生が先生の説明を聴いていた。
  



  【ユッセ城(Chateau d'Usse)】
ペロ−童話の「眠れる森の美女」のモデルになった城。 内部に人形が置かれ、「眠れる森の美女」の名場面が再現されている。



しかし、悲しいかな子連れではゆっくり見れない。 サッシェでは、貴重なバルザック関係の展示が沢山あったのだが、「こんなのちっとも面白くない」とせかされて、落ち着いて見ることができない。 アゼ・ル・リドでは、城の前の小道に座り石拾いにご執心で、なかなか城の内部に足を進めてくれない。ユッセでは、内部に再現された「眠れる森の美女」名場面の展示について、「あれは何してるとこ?」「なんであんなんしてんのん?」といった質問攻めにあい、疲れてしまった。

 結局、ロワ−ル河のほとりで釣り人を眺めたり、釣りの真似事で棒を水面にたれてかかるわけもない魚を待つのを付き合わされるはめになったのであった。

Katsuyuki Kamei



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