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「レティシア」(映画エッセー集)


トリュフォ−を5本観た夜

 



ちょうど10年前の10月24日、トリュフォ−の葬儀が、モンマルトル墓地で行われました。

 

1984年10月21日(日)の日記に、次のように記しておりました。

 

「'84 10.21 トリュフォ−死す。 - L'Argent de poche - 貴方の映画を初めて観たあの2月の夜のことは忘れません。」


○1983年2月11日(金) トリュフォ−を5本観た夜  於 吹田映劇

 

「野性の少年」 シンプルな作風。ビバルディの音楽とうまくマッチして感動的。

 

「アデルの恋の物語」 この上映会の5本中最高。 ビクトル・ユゴ−にあんな娘がいたなんて。 イザベル・アジャ−ニが美しい。

 

「思春期」 スト−リ−どうのこうのというよりも、フランス人の親と子の日常が画面いっぱいに映し出され、楽しい作品だった。

 

「恋愛日記」 女たらしのコメディ。

 

「緑色の部屋」 みな疲れて帰ってしまったので、この作品だけは、いい席で見ることができたが、ほとんど寝てしまった。      

 

終了時刻は、朝7時20分。 」

                   

○ L'Argent de Pocheをもう一度観てみたいです。  

 

(1994.10.24 Katsyuki Kamei) 

 


(トリュフォーに関する追記集)

○さて、トリュフォ−、亡くなったのが、10年前の10月21日(日)で、お葬式が24日だったみたいです。お葬式のときの詳しい様子は、山田宏一氏の「トリュフォ− −ある映画的人生−」に、感動的にレポ−トされています。

字幕が替わると、なんとなく雰囲気が一新されそうです。 Historie d'Adele H. 、再見するのが楽しみです。イザベル・アジャ−ニ、今やあまりにも月並みですが、このときは、ほんとにキラキラしていたように記憶しています。

○「緑色の部屋」を観たときは、その夜5本目の映画だったもので、観てたのか、寝てたのかわからない状態でした。     

○『大人は判ってくれない』の曲。 あの、エッフェル塔がずうっと見えるタイトルほんとにいいですね。 音楽も。 ラストシ−ンのロングショットも印象的でした。

 

(1994.10.24 Katsyuki Kamei)