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「レティシア」(映画エッセー集)


「男と女」Un homme et une femme

(1966年 クロード・ルルーシュ監督)



 男性にひとこと「愛してる」と電報が送れますか? その電報を800キロ離れたところで受け取って、即座に車を一晩中飛ばしてその女性のところに向かえますか? ホテルの1階のレストランに女性と食事に行って、「追加注文はございませんか?」と給仕の人に尋ねられて、料理の追加注文をするかのように「部屋をお願いします」と言えますか? やはり昔の男が忘れられないからと、喧嘩して列車で帰ると言い出した女性。車をぶっ飛ばして到着駅に先回りして、列車から降りてきたその女性をホームで迎えられますか?

 

このすべてのシチュエーションがボサノバのリズムに乗って具現化された信じられないような作品が『男と女』だ。

 だーばだ・だばだばだ、ノルマンディの海岸、だばだばだ、クロード・ルルーシュ監督、だーばだ・だばだばだ・だばだばだ、1966年、だーばだ・だばだばだ・だばだばだ、カンヌ映画祭、だーばだーだー、グランプリ、だーばだだー...(中略)...だーばーだ・だばだばだ・だばだばだ、アヌーク・エメ、だーだー・だばだばだ・だばだばだ、ピエール・バルー、だーだー、だばだばだ・だばだばだ、トランティニャン、だーだー、だばだばだ、モンテカルロ・ラリー、だばだばだ、駅のホームで、だーだーだーだ。(仮名)

 

(1998.7. Katsuyuki Kamei 総合情報学部の学生さん発行のフリーペーパーに掲載した文章)