●OB戦詳報:宅島超快投・亀井先制打・岩本脅威の登場●

1999年12月11日 思い出詰まる箕面市民球場にてトレフォールOB軍団と箕面市民大会制覇現役軍団の試合が挙行されました。

試合は、劣勢が予想されたOB軍団が大健闘して終始試合をリードし、最終回箕面市民大会制覇の意地を見せた現役軍団がなんとか追いついて結局2対2の引き分けで終わるというトレフォールミレニアム企画を飾るのにふさわしい好試合となった。

初代エース宅島浩幸が先発し、現役時代にタイムスリップしたのかと思うようなナイスピッチングで4三振を奪い3イニングをノーヒット完封した。 そのストレートの威力に現役軍団はきりきりまいであった。

宅島はOB戦の日に備え、体重を6キロ落し、プールでのももあげ水中歩行、同時にスナップくねくねを励行してトレーニングを積んでいたのだ。

先制したのはOB軍団。3回二死三塁から、トレフォール創設者・亀井克之がライトへ先制三塁打で1点を奪う。

さらにOB軍団は、4回、満塁から、伊藤信の投手ゴロで三塁走者・トレフォール最長老・佐川昭がホームで封殺され、ボールが一塁に転送される間に、現役時代から満塁で二塁ランナーになるとそのオーバーかつひょうきんなリードの仕方で定評のあった宅島が好走塁でホームインし1点を追加した。

このとき箕面市民球場にどよめきが起こった。
異様ないでたちの一人のOBが、浜松から4時間ハンドルを握って1時間遅れで球場へ登場するやいなや、打席に割り込んできたのである。 三代目監督・岩本考。 昭和初期の野球ユニフォームのような会社チームユニフォームに身を固め、持参の木製バットで打席に仁王立ち。

二死一、二塁。ファールで1球、2球、3球、4球、5球、と粘る岩本の勇姿にOB軍団は総立ちとなり拍手喝采。 結局ファールチップを好捕され、三振と倒れたが、箕面市民球場は、岩本の登場によってさらに盛り上がった。

セブンイレブンの夜勤明けにもかかわらず、ノーヒットノーラン男・森屋保が4,5回の2イニングを好投。内野安打の間の1点に現役軍団を押さえた。

5回の守備では、トレフォール最長老三遊間コンビが守備で魅了した。立て続けにショートゴロを2本亀井が軽快なフットワークでさばくと、三塁コーチャーズボックス横にふらふらっとあがった小飛球を佐川が好捕した。

トレフォール史上初の女性プレーヤー大森久美子は、5回、まさしく痛烈な当たりのショートゴロを放った。

かつて山田スタジアムで大ホームランを放った能川元一が6回に放ったショートゴロも会心の当たりであった。

OB軍団2対1でリードした最終回のマウンドには、前述のユニフォーム姿の岩本が上がった。変化球をおりまぜ、岩本も小気味よい投球。 二死二塁。あと一人で、大番狂わせのOB軍団勝利となるところであった。

しかし、ここで、箕面市民大会制覇の意地を見せた現役軍団選手が、レフト宅島とセンター森屋の間を真っ二つに破る痛烈な二塁打で同点に追いついた。

O B 軍団 001100 2
現役軍団 000101 2

完全スコア
(1回 )山口レフトフライ・亀井四球・森屋四球・佐川四球・宅島ファーストフライ・能川三振
(2回)藤家セカンドゴロ・伊藤三振・浜端陽子セカンドゴロ
(3回)大森サードゴロ・伊勢崎(捕手としてOB軍団チームに参加していただいた現役2年。トレフォール初の元甲子園球児。)ショートゴロエラー二盗三盗・山口レフトライナー・亀井ライトへ先制スリーベース・宅島ファーストフライ
(4回)佐川サード内野安打・宅島ライト前ヒット・能川四球・伊藤ピッチャーゴロ(この間に佐川本塁憤死・一塁転送の間に宅島生還)・岩本三振
(5回)浜端ピッチャーゴロ・大森ショートゴロ・ 伊勢崎センター前ヒット・山口レフト前ヒット・亀井(足はあげたが)キャッチャーフライ
(6回)森屋ショートゴロエラー・佐川ピッチャーゴロ・宅島三振・能川ショートゴロ

(共同トレフォール通信)