廣山 望 選手
サッカー フランス1部リーグ
デビュー戦 観戦記
2003年8月2日(土)
モンペリエ 対 レンヌ
モンペリエ モッソン・スタジアム
試合前のモンペリエ・サポーター席。
日の丸が振られている。
後半から出場した廣山選手。
フランス一部リーグで日本人選手がプレーするのはこれが初めて。
上の写真はクリックすると大きくなります。
ただし写真はとても写り悪いです。。
モンペリエが試合終了直前に同点に追いついた瞬間。
喜ぶモンペリエ・サポーター。
(この写真は大きくなりません)
廣山選手デビュー戦観戦にあたって存在したリスク
とそのマネジメント?
▼第1のリスク
ハザード:観戦に行くかどうか前日まで迷ったので、チケットを入手していなかった。実は前日に決断してカルフールにチケット購入に行ったのだが、「前日になるとチケットはすべてスタジアムに返却するのでもうここにはない。試合当日2時からスタジアムで販売するはずだ。」と言われた。
リスク:チケットは入手できるのか。
▼第2のリスク
ハザード:モッソン・スタジアムの近くはモンペリエでも治安が悪い地域である。モンペリエでサッカー観戦するのは初めてである。
リスク:試合後などに危険に遭遇する可能性がある。そういう所に同行者を連れて行っても大丈夫か。行ったことがないので、モッソン・スタジアムの場所を知らない。
▼第3のリスク
ハザード:廣山選手は7月末に契約を交わしたばかりである。
リスク:この試合に廣山選手はベンチ入りするのかどうか不確定である。
ベンチ入りしても実際に起用されるかどうか不確実である。
▼第4のリスク
翌日はプロバンス地方のビュウックス村での行政視察並びに村主催のガレージセールに参加することになっている。前日に遅くまでサッカー観戦に行って大丈夫なのか。。。
そしてリスクテーキング(意思決定)とその結果
やはり、フランスに一部リーグで日本人が初めてプレーする可能性の高い試合。せっかくモンペリエで滞在しているのだから、実際に見てみたい。→よって試合観戦に行く。
●リスクの除去=試合開始4時間前に下見を兼ねて、スタジアムをチケットを購入しに行く。
今夏のフランスは酷暑。暑い中。しかし、この日はバカンス出発ラッシュの火で、道がとにかく混んでいる。 道路標示が不的確で何度もぐるぐる回った末、スタジアムにたどり着いた。 チケット売り場を探す。 探している途中、どういうわけか、門が開いていて、お先にきれいなスタジアムをちらりと見ることができた。 やっと見つけたチケット売り場。 17時頃。何と驚異的な張り紙。
「16時から臨時にチケット販売窓口閉鎖します。 18時に再開します。」
酷暑暑すぎる。待てない。滞在先に戻る。
●そして18時半。同行者を伴いスタジアムに向かう。
警官にいったいどこなんだ!と聞くが、駐車場がわからない。→マクドナルド駐車場に放置。
歩いていると、日本代表ユニフォーム姿のこちらを見て、「ヒロヤマ!」と声をかけてくれるサポーターがいた。
チケット売り場にて→
モンペリエは98年のワールドカップ開催地8都市のチームの中で、年間予約者が最も少ないチーム。楽にチケットが購入できた。しかし、当日売りのせいか、大人料金と子供料金の区別がなかった。ちなみに年間予約者数が最も多いのは、OM、オランピック・マルセイユ(現在首位快走中)
●門にて。競技場の安全管理体制に直面。
大型ペットボトル→没収。私から取り上げた直後に門の中の係りがそれを飲み始めたのには腹が立った。
小型ペットボトル→ふたをすべて取り外して、ふただけ没収。
缶ビール→没収、を宣言されたので、門前でぐいぐいっと飲み干してやった。
●場内にて、練習メンバーの中に廣山発見。彼はベンチ入りを果たした。
試合前の観客席では、日の丸の旗がサポーターによって振られる光景。
試合開始。廣山は先発メンバーからはずれる。
ハーフタイムには何人かの観客が、「どんな選手なんだ?」「うまいのかい?」などと尋ねてきた。
◎そして、後半開始と同時に廣山がピッチに。フランスリーグ一部で初めて日本人がプレー。
途中、軽快な動きにサポーターからヒロヤマ・コールも。
前半0−1で負けていたモンペリエは、試合終了直前にPKを得た。これをFWのマンサレが決めて同点。スタジアムは歓喜にわく。
▼いろいろ煩わしいリスクはあったが、観戦してよかった。感激することができた。これだからサッカー観戦はやめられない。
(この写真は大きくなりません)