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このコーナーでは関西大学の後期試験に臨むにあたって、必勝法を伝授します。ただし、このコーナーを読んでも単位を落としたからといって当方は一切責任を取りませんのでそのおつもりで・・・
大学の後期試験で最も多いのが論述式の問題です。わたしの場合、この数年500枚から900枚程度の採点をしなければならないので、論述問題は出しませんが・・・。学生からの質問で多いのが、採点のときに本当に読んでいるの?というものです。私の学生の頃にも扇風機で飛ばしているに違いないとかうわさしてました。わたしも学生時代に某先生(すでに退職されてます)の論述試験の解答用紙にラインが引いてあり、このラインまでで答えることという試験を受けたことがあります。同じ模範解答で勉強した私の友人はちょうどそのラインまで解答したところ優で、2行ほど残した私は良、5行ほど残した友人は可だったことがあります。いまだに納得がいかないのですが・・・。そういう例外は除き、採点する立場から言わせてもらうと、
全部読んでます。いいかげんに採点すると学生からの問い合わせに忙殺されることになりますから。そうでなくとも自分はできたはずだという問い合わせが時々あります。わたしの場合計算問題なので答えは決まっているのですが・・・。2,3年前に住所を聞いて、確かに不合格だった証拠として答案用紙と解答を送付したこともありました。
ということで、ちゃんと見てますからご安心を。山のような答案用紙をどうやってみてるか不思議でしょうが、論述でも採点にはそれほど時間はかかりません。1枚につき長くても2,3分というところでしょうか・・・。といっても100枚だと5時間にもなるのでいやになりますが・・・。論述試験の場合は採点期限の1週間ぎりぎりまでかかります。そういえば時々試験が終わった後に勝手にレポートを送りつけてきて、採点の嵩上げを要求してくる人がいますが、レポートが届く頃にはすでに事務室に提出しているので無駄です。もっとも提出前に届いても一切考慮しませんけど。話がそれてきましたが、なぜ1枚の採点時間が最大2、3分で済むかというと、キーワードを見ているからです。私も受講生が少ないときには、論述試験をすることもあるのですが、その場合、採点基準となるキーワードをあらかじめ設定しておきます。そのキーワードがほとんどカバーされていて、適切に使用されている場合には優となります。したがって論述試験解答の秘訣その1は、
キーワードを使うこと
です。キーワードは親切なテキストなら太字になってますから。財政学に関しては、当館の財政学用語集を見てください。キーワードがついてますので。ただし、模範答案の丸覚えはあまりおすすめできません。試験前には、誰が作成したかわからない模範答案がやたらと流通します。私も学生の頃は、友達の友達のまたその友達という、出所不明の模範答案をいくつも手に入れたものです。でも、模範答案に頼って優をもらえることはまずありません。そのひとつの理由は、模範答案自体の出来が悪いことと、かりに多少まともな模範答案だとしても、模範答案を丸暗記したことが採点者にわかってしまうことです。さすがに落とされることはないと思いますが、同じような答案だと採点者の印象は悪化します。意地の悪い採点者だと一字一句同じ答案だとカンニングしたとみなして、不合格にすることもあります。やはりテキスト、参考書を見ながら自分で予想問題の解答を作った方がよいでしょう。その解答は、自分が受ける年には友人にあげてはいけませんが、次の年に同じ科目を受ける友人になら譲ってもよいでしょう。1年前の答案を覚えている採点者はまずいませんから。
さて、論述試験解答の秘訣その2は、
グラフを作成すること
です。といっても経済史などでグラフは無理ですが・・・。採点する立場から言わせてもらうと採点していて一番嬉しい答案が白紙の答案、次に嬉しいのがグラフが書いてある答案です。採点が早いですから。たとえば、ミクロ経済学で消費者の効用最大化について述べなさいという問題が出たなら、予算制約線と無差別曲線、効用最大化の点が書ければそれだけで単位はほぼとれます。ただし、無差別曲線がぎざぎざになっていたり、円になっていたりすると困りますが・・・(なぜ困るかはミクロのテキストをみてね。非飽和とか連続的に2回微分可能とか専門用語をちりばめて簡単なことを難しく説明してあるはずですから・・・)
とりあえす、論述試験の秘訣はこんなところですね。もっとも上記の秘訣は、当該科目について内容を正確理解していないと果たせませんね。やはり、普段から授業に出て勉強しないと良い成績は取れませんね・・・
大学の試験問題は、だいたい予測可能です。というか、ある程度予測可能でないとほとんど誰も単位をとれないというのが本当のところです。本気で試験問題を作るなら国家公務員上級試験並の問題にしますが、公務員試験の合格率を考えると無茶ですね。ほとんどすべての大学教員は、少なくとも1年に一度後期試験前ぐらい勉強してもらうために、ある程度試験の情報をリークします。ただし、わたしのように最終講義には絶対に試験の情報を伝えない場合もありますので・・・。 わたしはだいたい試験問題を作成する12月頃と最初の講義のときに試験に関する情報をかなり詳しくお知らせすることにしています。今年度に関しては受講生が半分出席しただけで教室が満杯になるので、試験に出ないところをお話するときは当館の掲示板でお知らせしてきました。まあ、ほとんどの教員が12月から1月の授業である程度問題を伝えているはずです。中には試験の範囲は講義した内容全部としか言ってくれない教員もいますが。でもうちの経済学部の場合、便利なことに過去の後期試験の問題が経済学会報を通じて公開されています。それを知らない関大生はいないでしょう。ただし、その場合でも担当者が変わっていないかだけは注意してくださいね。同じ科目でも出題の傾向はまるで違いますから。理論系の科目でも計算問題を出すのが好きな教員と論述問題を出すのが好きな教員がいますから。
さて、過去の試験問題を公開していない大学の場合はどうすればよいのでしょうか。当館にもお立ち寄りいただいた他大学の学生さんのために、アドバイスするなら、まず講義要項をみましょう。講義でのポイントが書いているはずです。私の場合は「政府の行う経済活動を財政という。政府は道路、港湾施設等の公共財と教育、医療、福祉等の公共サービスを提供し、それに必要な資金を租税(所得税、法人税、消費税等)・公債の形で調達している。この講義では、今話題になっている「税制改革」「厚生年金の改革」といったトッピクスを題材にして、政府が行うさまざまな経済活動と家計や企業とつながりについて理解を深めることを目的とする。」ですね。これだとヒントになってませんね・・・
うちの大学の場合はかなり詳しい講義計画を提示することになっているので、ポイントは特に書いてません。以前は、前期は租税制度について、後期は財政政策の有効性について中心的に取り扱うと書いてました。昨年の財政学の試験問題はまさに租税制度と財政政策の有効性についてでした。ただし、今年は少し傾向を変えてますので。
最後に私が大学生の頃にマクロ経済学、ミクロ経済学について後期試験・および大学院受験用に自分で作成した問題を載せておきますね。何かの足しになるかもしれないので。
ミクロ経済学
マクロ経済学
学部の後期試験ならミクロ経済学の場合には1から8までぐらいで十分でしょう。大学院受験ならこれだけだとつらいですね。MTの大学院受験者応援ページも参考にしてください。マクロ経済学は、学部レベルならこれで何とか単位はとれるでしょう。優が欲しいなら総需要・総供給モデルや開放体系のマクロモデルも勉強しておいてね。
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Last Updated 2000/01/23 12:57:34