関西大学文学部総合人文学科英米文化専修 小林剛研究室

Department of American and British Cultural Studies, Kansai University

カルチュラル・スタディーズ a

春学期|火曜4限

この講義では、近年英米で急速に発展している「ヴィジュアル・カルチャー・スタディーズ」の動向をわかりやすく解説することによって、テレビ・映画・絵画・写真・広告といった視覚文化を何らかの形で研究したいと考えている学生に対して、最低限必要な知識と方法論を提供することを目的としている。随時ビデオや映画等の視聴覚資料を用いながら講義を行うので、教職科目として履修する学生に対しては「メディア・リテラシー」の授業としても機能するように計画されている。本来、こうしたメディア・リテラシー教育は初等・中等教育の段階から行われるべきものなので、教師を志している学生は完全に理解しておくことが望ましいだろう。

本授業の到達目標は次の通りである。
1. 英語圏のヴィジュアル・カルチャーに関わる基礎的な知識を修得する。
2. 情報化社会の中で求められるメディア・リテラシー能力を身につける。

講義計画
第1週:ヴィジュアル・カルチャーとは何か?
第2週:文化産業とヴィジュアル・カルチャー
第3週:娯楽としてのヴィジュアル・カルチャー
第4週:シミュラークルとシミュレーション I
第5週:シミュラークルとシミュレーション II
第6週:消費とヴィジュアル・カルチャー I
第7週:消費とヴィジュアル・カルチャー II
第8週:視線と権力
第9週:メディアと権力
第10週:イメージと神話作用
第11週:複製技術とヴィジュアル・カルチャー I
第12週:複製技術とヴィジュアル・カルチャー II
第13週:ポストモダニズム時代のヴィジュアル・カルチャー I
第14週:ポストモダニズム時代のヴィジュアル・カルチャー II
第15週:文化の終焉?

授業時間外学習
オプショナルな課題として、Google Classroomを用いたディスカッション課題があるので、大講義における双方向性を確保するためにぜひ活用してもらいたい。

成績評価の方法
定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
評価基準:講義全体の内容を理解しているかどうかを確認する期末レポート(100%)で評価する。

教科書
特に用いない。

参考書
授業内で適宜指示する。

カルチュラル・スタディーズ b

秋学期|火曜4限

この講義では、私たちの身の回りで日常的に起こっていながら、なかなか客観的に捉えることの難しい「グローバリゼーション」と「アメリカニゼーション」という二つの事象を、特に文化政治学的な観点から分析していくことを目的とする。はたして両者は、同一の現象を異なる観点から表現しただけのものなのか、それともまったく異なる性質を持った現象を指しているのか?あるいは、これらは単なる表層的な捉え方であって、実のところ深層では別のより大きな変容が起きているのか?マクドナルド、ナイキ、ハリウッド、ディズニーランドといった今や日常生活の一部となっているアメリカ発の文化表象を解剖しながら、現代のグローバル文化とローカル文化のあり様をグローバリゼーションの裏側も見ながら考察していく。

本授業の到達目標は次の通りである。
1. グローバリゼーションとアメリカニゼーションに関わる基礎的な知識を修得する。
2. グローバル化時代に求められるメディア・リテラシー能力を身につける。

講義計画
第1週:グローバリゼーションとは何か?
第2週:グローバリゼーションと貧困
第3週:グローバリゼーションと経済
第4週:グローバリゼーションと政治
第5週:グローバリゼーションと文化
第6週:グローバル文化とアメリカニゼーション
第7週:ブランド化する世界
第8週:フォーディズムとマクドナルド化
第9週:ポストフォーディズムとディズニー化
第10週:文化帝国主義とグローカリゼーション
第11週:グローカリゼーションの諸相
第12週:ポストモダニズムとグローバル文化
第13週:文化資本主義と超国籍企業
第14週:グローバリゼーションの文化政治学
第15週:フラット化する世界?

授業時間外学習
オプショナルな課題として、Google Classroomを用いたディスカッション課題があるので、大講義における双方向性を確保するためにぜひ活用してもらいたい。

成績評価の方法
定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
評価基準:講義全体の内容を理解しているかどうかを確認する期末レポート(100%)で評価する。

教科書
特に用いない。

参考書
授業内で適宜指示する。

英米文化専修研究 4

秋学期|木曜3限

アメリカ文化・芸術史の中に「リアリズム」という概念は繰り返し現れてくる。19世紀の自然主義や1970年代のフォトリアリズムのように明確に「あるがまま」の表現を求める運動だけでなく、1930年代の社会的リアリズムのように政治的な意味合いを持ったものや、1960年代のポップ・アートのように大量消費社会が生み出した新しい「リアリティ」を表現しようとするものなど、多彩な意味がその言葉には込められている。本講義では、こうしたアメリカン・リアリズムの系譜を概観することによって、はたして僕たちが生きるこの世界において「リアルなもの」とはいったい何なのだろうか、という問いについてみんなで考察していきたいと思う。現代のメディア社会においてシミュラークルな表象と常に接しながら生きている僕たちの問題として積極的に議論してもらいたい。

本授業の到達目標は次の通りである。
1. アメリカ文化・芸術史に関する基礎的な知識を修得する。
2. ディスカッション能力とプレゼンテーション能力をさらに高める。
3. 歴史的知識を分析対象に応用し主体的に研究を進める力を身につける。

講義計画
第1週:イントロダクション
第2週:なぜ今リアリズムについて語るのか?
第3週:リアリズムとは何か?
第4週:戦争の表象とリアリズム
第5週:黒人表象と南北戦争
第6週:風景と19世紀アメリカ
第7週:ヨーロッパ的伝統とアメリカン・リアリズム
第8週:写真とリアリズム絵画の交錯
第9週:複製技術時代のリアリズム
第10週:ピクトリアリズムとストレート・フォトグラフィ
第11週:写真本来のリアリズム
第12週:ヴィジョンとヴィジュアリティ
第13週:文化冷戦とリアリズム
第14週:大量消費社会におけるリアリズム
第15週:ハイパーリアリズム時代のリアリズム

授業時間外学習
この授業は、グループワークを中心に進める。各グループの進捗状況に応じて授業外に活動することが多くなるので、その点留意しておくように。

成績評価の方法
定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
評価基準:授業中に行ってもらうグループ・プレゼンテーション(50%)と講義全体の内容を理解しているかどうかを確認する期末レポート(50%)で評価する。

教科書
小林剛『アメリカン・リアリズムの系譜──トマス・エイキンズからハイパーリアリズムまで』(関西大学出版部、2014年)

参考書
授業内で適宜指示する。

大学院:M英米文化研究(3)A・B

春・秋学期|火曜2限

この大学院科目では、アメリカ美術史をリアリズムの観点から捉え直した教科書をベースにして、関連する日本語と英語の著作や論文も読解しながら、19世紀から現在までの欧米における視覚文化史について一定の理解を得ることを目標とする。関連する展覧会の開催時期が学期中に重なる場合は、可能な限りフィールドトリップとして鑑賞に出向きたい。

本授業の到達目標は次の通りである。
1. 19世紀から現在までの欧米における視覚文化史について理解する。
2. アートや視覚文化論に関する文献を正確に読み解く力を身につける。
3. 文化理論と研究対象を結びつけて主体的にテーマを思索する力を身につける。

講義計画
(春学期)
第1週:導入、授業計画、評価方法等の確認
第2〜5週:なぜ今リアリズムについて語るのか?
第6〜10週:トマス・エイキンズと「写真的視覚」の発見
第11〜15週:リアリズム絵画と写真の交錯

(秋学期)
第1〜5週:異なる近代、異なる視覚
第6〜10週:社会的リアリズムと抽象表現主義をめぐる「文化冷戦」
第11〜15週:指標的リアリズムからハイパーリアリズムへ

成績評価の方法
定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
評価基準:リーディング課題に対するGoogle Classroomでのコメント(60%)、期末レポート(40%)

教科書
小林剛『アメリカン・リアリズムの系譜──トマス・エイキンズからハイパーリアリズムまで』(関西大学出版部、2014年)

参考書
授業内で適宜指示する。

知へのパスポート a・b(英米文化)

春・秋学期|木曜5限

この「知へのパスポート」では、日本の学生にもきわめて身近なアメリカ発の文化表象を素材にして文化研究の基本的枠組みや考え方について学んでもらう。時に理論や専門用語について語ることもあるかもしれないが、この授業の主眼は決して知識の習得にあるのではなく、「批判的に考える」という文化研究の基本姿勢だけが受講者に求められるものである。日頃何気なく受容しているアメリカ文化の背後にどのような問題や構造が隠されているのか積極的に考え、その考察を現実の生活に反映させるという気持ちで授業に臨んでもらいたい。

春学期と秋学期に開講されるが、aとbの内容は同一なので、どちらか一方を受講するように。

本授業の到達目標は次の通りである。
1. アメリカ文化研究に関わる基礎的な知識を修得する。
2. 文献に対するコメント能力を身につける。
3. プレゼンテーション能力を身につける。

講義計画
第1週:導入、授業計画、評価方法等の確認
第2〜3週:歴史表象とメディア
第4〜5週:親米意識と戦争
第6〜7週:言語帝国主義とアメリカ文化支配
第8〜9週:マクドナルド化する社会
第10〜11週:ディズニー化する社会
第12〜13週:アメリカニゼーションとグローバリゼーション
第14〜15週:ディズニーランドと文化資本主義

成績評価の方法
定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
評価基準:リーディング課題に対するGoogle Classroomでのコメント(40%)、グループ・プレゼンテーションへの貢献度(30%)、期末レポート(30%)

教科書
適宜、プリントを配布する。

参考書
授業内で適宜指示する。

英米文化専修ゼミ 1

春学期|木曜3限

この2年次専修ゼミでは、3年次専修ゼミへの準備段階として、アメリカ文化・芸術史に関する日本語の教科書と比較的平易な英語論文を読みながら、アメリカ文化研究の基礎を修得する。受講者の関心に沿って、多様なメディア表象を扱いながら、研究対象それぞれに見合った理論的フレームワークを学ぶとともに、ディスカッションやプレゼンテーションといった発信型スキルの上達をも目指す。3月に行われる分属決定者向け専修別履修ガイダンスでオリエンテーションを行うので、必ず出席すること。

本授業の到達目標は次の通りである。
1. 文化理論に関する英語文献を正確に読み解く力を身につける。
2. ディスカッション能力とプレゼンテーション能力を修得する。
3. 文化理論と具体的な事例を結びつけて主体的にテーマを思索する力を身につける。

講義計画
第1週:導入、授業計画、評価方法等の確認
第2〜3週:メディアと表象
第4〜6週:文化産業とヴィジュアル・カルチャー
第7〜9週:複製技術時代における消費文化とアート
第10〜12週:ポストモダニズムとハイパーリアリズム
第13〜15週:グローバリゼーションと文化資本主義

成績評価の方法
定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
評価基準:リーディング課題に対するGoogle Classroomでのコメント(40%)、グループ・プレゼンテーションへの貢献度(30%)、期末レポート(30%)

教科書
適宜、プリントを配布する。

参考書
授業内で適宜指示する。

英米文化専修ゼミ 3・4

春・秋学期|火曜3限

この3年次専修ゼミでは、4年次専修ゼミへの準備段階として、アメリカ文化研究の基礎的理論とその応用方法の修得を目指す。文化という概念は余りにも抽象的で曖昧なため、そこにアプローチするためにはどうしても何らかの「枠組み」と「分析ツール」が必要となる。そうでなければ、文化研究と仰々しく言っても、それは巷に溢れる主観的で怪しげな「何とか文化論」の類と同じものになってしまうだろう。この授業では、そのような卒業論文を書き上げないために、アメリカ文化研究に関する基本的知識の修得と基礎的な方法論に関するトレーニングをまずは十分に行いたいと思う。

本授業の到達目標は次の通りである。
1. アメリカ文化研究に関わる基礎的理論とその応用方法を修得する。
2. ディスカッション能力とプレゼンテーション能力をさらに高める。
3. 理論を分析対象に応用し主体的に研究を進める力を身につける。

講義計画
(春学期)
第1週:導入、授業計画、評価方法等の確認
第2〜3週:アートと文化産業
第4〜6週:メディアと権力
第7〜9週:フォーディズムと大衆文化
第10〜12週:ポストモダニズムと消費文化
第13〜15週:グローバリゼーションと文化資本主義

(秋学期)
第1〜3週:卒論テーマ発表
第4〜6週:卒論研究計画発表
第7〜9週:卒論資料調査
第10〜12週:卒論研究中間報告
第13〜15週:卒論序論発表

夏休み中にゼミ合宿を行い、そこで卒論仮テーマ発表会を開催するので、それまでに何らかの研究テーマを確定するのが春学期の目標である。秋学期は各自の研究テーマに従って卒論研究を進めていくことになる。

成績評価の方法
定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
評価基準:リーディング課題に対するGoogle Classroomでのコメント(40%)、プレゼンテーションの完成度/プロジェクトへの貢献度(30%)、期末レポート(30%)

英米文化専修ゼミ 5・6

通年|木曜4限

本卒業演習の目的は英米文化研究を中心とした卒業論文の作成指導にある。春学期は論文作成に必要な基本事項を理解する。具体的には、学術論文の体裁や約束事、選んだ研究領域についての基礎的知識、各種研究方法や資料収集の方法などである。秋学期は、指導教官との個別相談を経て、できるだけ早い時期に卒業論文のテーマと構成を確定し、冬季休暇前の完成を目指す。

本授業の到達目標は次の通りである。
・指定のフォーマットに従った論理的な論文を作成する方法を修得する。

講義計画
(春学期)
第1週:イントロダクション
第2〜4週:卒論のための資料探し
第5〜8週:文献リスト、引用方法
第9〜12週:論文の組み立て方
第13〜15週:研究方法

(秋学期)
第1週:イントロダクション
第2週:卒業論文の書き方
第3週:目次案
第4〜6週:第1章の執筆と個別相談
第7〜9週:第2章の執筆と個別相談
第10〜12週:第3章の執筆と個別相談
第13〜14週:序章と終章の執筆と個別相談
第15週:最終チェック

なお、上記の進め方は、学生の進度によって変更する可能性がある。

成績評価の方法
定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
評価基準:卒論に関するプレゼンテーション(50%)、中間レポート(50%)

注と参考文献リストのフォーマットについて
卒業論文における注のフォーマットは、これまでに特定の様式を学習していない場合は、原則として以下の書き方に従ってください。『アメリカ研究』執筆要項から抜粋したものです。また、ここに記載のない資料についてはChicago-Style Citation Quick GuideのNotesもしくはShortened notesのスタイルに合わせるように。

参考文献リスト(Bibliography)は、期末レポートの場合は必要ありませんが、卒業論文には必ず付けてください。フォーマットはChicago-Style Citation Quick GuideのBibliography entryのスタイルに合わせること。第1著者の姓と名を前後入れ替えて、姓のアルファベット順に並べるのを忘れないように。ただし、日本語文献の場合は姓と名を前後逆にする必要はなく、もちろん50音順に並べます。

1. 単行本の場合:最初の引用について
i. 著者名、編著者名
 編著者名は、著者名と同様、例(2)のように書名の前に示し、ed.またはeds.をつける。但し、特定の作家の作品集などで書名から著者名がわかる場合は、例(3)のように著者名を省略し編著者名は下記の規則に従い書名のあとに示す。日本語文献の場合も、例(6)のように編著者名は書名の前に示す。
ii. 論文名(論文集などの場合)
 日本語論文の場合は「 」の中に、欧文の論文の場合には" "の中に入れて示す。
iii. 書名
 かならずタイトルページから引用する。日本語の本は『 』の中に入れ、欧文の書名はイタリックにするか下線を施す。
iv. 編著者名または翻訳者名
 著者名、書名のあとに編著者または翻訳者を示す必要がある場合は、例(4)のようにそれぞれの前にed.またはtrans.をつける。
v. 出版地、出版社名、発行年
 丸括弧に入れる。出版地と出版社名をコロン(:)で区切り、出版社名と発行年の間をカンマ(, )で区切る。日本語の単行本の場合は出版地は省略する。なお、その使用書物が初版ではなく、かつ初版出版年を明らかにしたい場合には、初版出版年をカギ括弧に入れ、次に使用書物の出版地、出版社名、出版年を記す。
vi. 巻の番号
 2巻以上の書物の場合は、ローマ数字の大文字で巻番号を示し、次にページ番号をアラビア数字で記す。
vii. ページ番号
 アラビア数字で記し、p., pp.は付けない。
viii. 複数文献の引用
 同一の註に複数の引用文献を記すときには、それぞれの間にセミコロン(;)を付して前の文献と区別する。

(1) Edward L. Ayers, The Promise of the New South: Life after Reconstruction (New York: Oxford University Press, 1992), 148.
(2) Lloyd C. Gardner and Ted Gittinger, eds., International Perspectives on Vietnam (College Station: Texas A & M University Press, 2000), 176-185.
(3) The Writings of Henry David Thoreau, ed. Bradford Torrey and Francis H. Allen ([1906], New York: Dover, 1962), II, 190.
(4) Joannes Cainus, Of English Dogs, trans. Abraham Fleming (1576) in An English Garner, ed. Edward Albert (Oxford: Oxford University Press, 1877-83), III, 213-268.
(5) Steven Hahn, "The 'Un-Making' of the Southern Yeomanry: The Transformation of the Georgia Upcountry, 1860-1890," in Steven Hahn and Jonathan Prude, eds., The Countryside in the Age of Capitalist Transformation: Essays in the Social History of Rural America (Chapel Hill: University of North Carolina Press, 1985), 185-186.
(6) 菅英輝『米ソ冷戦とアメリカのアジア政策』(ミネルヴァ書房, 1992年), 81; 西崎文子『アメリカ冷戦戦略と国連』 (東京大学出版会, 1992年), 117; 中野聡「植民地からの移民フィリピン系移民排斥運動と独立問題」, 本田創造編『アメリカ社会史の世界』 (三省堂, 1989年), 370-371.

2. 定期刊行物の場合:最初の引用について
i. 著者名
ii. 論文・記事などの題名
iii. 定期刊行物の名称
 欧文のものはイタリックにするか下線を施す。
iv. 巻番号
 アラビア数字またはローマ数字の大文字を用いる。新聞などは巻番号をつけずに完全な日付を記せばよい。
v. 号番号,「秋季号」などの名称
 ページが各号別につけられている場合のみに記す。ページが巻ごとの通しページになっていて誤解の余地のないものについては、号番号は省略する。
vi. 発行年度
 丸括弧に入れる。
vii. ページ番号
 アラビア数字で記し、p., pp.は付けない。

(7) R. S. Crane,"Cleanth Brooks," Modern Philology, XLV (1948),227.
(8) William Bridgewater,"Who Writes on the Campus?" Saturday Review of Literature, June 15,1944.
(9) New York Times, September 18,1992.
(10) Michael W. Fitzgerald, "Radical Republicanism and the White Yeomanry during Alabama Reconstruction," Journal of Southern History, 54 (November 1988), 565-566.
(11) 宮野啓二「アングロ・アメリカ植民地とラテン・アメリカ植民地の比較史」『アメリカ研究』26 (1992年), 3-5.

3. 二度目以降の引用
 直前の註に引用されている文献は、Ibid.(イタリック体にしない)または同上と省略できる。ページ番号が入る場合は、Ibid., 25、同書, 25.のようにする。または著者の姓、ページ番号の順にコンマで区切って示す。同じ著者の複数の文献を利用している場合は、著者の姓、文献名(簡略化した文献名も可)、ページ番号の順にコンマで区切って示す。日本語文献の場合も同様とする。

(12) 同上.
(13) Ayers,18.
(14) Ibid.
(15) 斎藤眞『アメリカ革命史研究』(東京大学出版会, 1992年),25.
(16) 同書, 50.
(17) Smithline, Natural Religion, 31.
(18) 本田編『アメリカ社会史の世界』, 50-51.

4. オンライン・電子文献、マイクロフィルム文献等の引用
・CD-ROM等の電子文献、マイクロフィルム、マイクロフィッシュ文献についても、単行本、定期刊行物の表記の仕方に準ずるが、CD-ROM、Microfilm, Microficheであることを示す。
・オンライン文献のタイトル情報については、上記の単行本、定期刊行物の表記の仕方に準ずるが、例(19)のように、最後に閲覧した年月日、URLを示す。
・郵送などによって特定の資料を公文書館などから入手した場合は、その旨、断る。

(19) Linda Greenhouse, "Supreme Court Term: Beyond Bush v. Gore" (July 2, 2001), July 4, 2001