4月22日提出の宿題のコメント
一般に、 1.「見た目」のメタファーをイメージメタファー(以下im)と呼ぶ。
2.imの似ている点(強調されている点)ずれ(無視される点)に言及
といったつもりだったのですが、後者に関しては十分徹底してませんでした。私も反省。
そんな中で、以下の人が★です。石川さん、乾さん、須古星さん、高橋さん、中村さん永濱さん、藤田さん、山本さん、井下さん、真野さん、伊藤さん
石川さんは、2の点をしっかり書き込んでくれました。「米粒みたいな虫」の例では、色、形は異なっても、大きさの類似で比喩とされていることを指摘。
乾さんは、たくさんの用例。「かぼちゃのパンツ」「鼻提灯(同回答複数)」それから、「狐目の男」というと単に視覚的類似だけでなく、「ずるがしこそう」な感じがするという大変重要な指摘がありました。
須古星さんは、きれいな絵およびラインマーカーで対応する部分を引くことによってずれの部分をあきらかにして頂いたビジュアル面で。板のようにうすっぺらい人、といったとき、頭や鼻の凹凸な無視されているという指摘がグーです。(ちなみに「板のようにうすっぺらい人」といって「性格のうすっぺらさ」を表すことも考えられますよね。そうすると類似性でも当てはめる場所によって意味が異なる、当てはめ方の多義が生じます。)(別件ですが、うすっぺらいは否定的な意味、薄いはニュートラル(中立的)な意味です)
高橋さん
白魚のような手。色/質感を強調。形としては、ほっそりとした点が似てませんか?「げじげじ眉」
中村さん
「うり二つ」←なんでうりなんでしょうね。瓜実顔とか、たしかに、顔が瓜に喩えられることはありますね。キュウリ二つとか、スイカ二つ、というのは特殊例ですね。卵もあるでしょうが、卵二つだと料理するみたいだしな。
永濱さん
pot belly. 太鼓腹 など日英比較はユニークな視点です。ラッパズボン。プリン(色の変化の仕方が似ている)
藤田さん
ピーマンはimなんだろうか、という基調な疑問です。それから、「どちらかというと悪口になることが多いようだ」というimに関する感想も他にない視点でした。こういうのもいいですよ。それから、「おかめのような顔をして」というのと「般若のような顔をして」だと物理的に似ている度合いがかなり違うような気がしませんか?
山本さん★★
超多数の用例と絵。英語との比較「ハートのつや」しりませんでした。ham leg 日本語でハム足という表現はありませんが、よくいいますよね。
井下さん
用例は二つでしたがふたつものいいとこついてましたので。「ししゃも足」「みみずばれ」
真野さん
「腋←熱帯雨林」は頭からこびりついてはなれませんなぁ。球場の「ダイヤモンド」これは物理的なダイヤではなく、トランプのダイヤのように象徴化されたもの、というのも貴重な視点です。
伊藤さん
「フォークボール」指先以外は無視されますね。それに、フォークは2本で握りますが実施のフォークの先はもっと多い?あれ、握りがフォークなんでしょうか、軌道がフォークなんでしょうか。「ドーナツ化現象」「逆三角形」Goodです。